こんにちは!FX元アジアチャンピオンのどどっちです。
本日は”相場格言“と呼ばれる、先人たちの残した役に立つ名言・格言をご紹介いたします。
相場格言とは!?
相場格言とは、相場における実践的なノウハウを短い言葉でまとめたものです。
短い言葉のなかには、相場の見方やトレードの心構え・利益を獲得するためのコツなどが凝縮されていて、古くは江戸時代から伝わるものもあります。
格言の多くは株式相場、先物相場が発祥であると言われていますが、FXトレードにおいても基本的な考え方は同じです。また相場格言は、必ずしも全ての場合に当てはまるものではありません。あくまでも心構えや目安として有効活用しましょう。
その他相場格言は投資に限らず、ビジネスや人生においても通じるものがあると言われています。今回は数ある相場格言の中でも、FXトレードで実際に役に立つと呼ばれている15個の格言をまとめました。
それでは早速見て行きましょう。
1.相場のことは相場に聞け
“相場のことは相場に聞け“というのは、相場は不確かな動きをしていて正確に未来の動きを見通すことはできないため、流れに従うしかないという考え方です。
相場の動きが自分の予想と違うときは、相場の動きにしたがった方が良い結果を生みやすいという意味でも使われます。
最も有名な格言の一つで、多くのトレーダーに愛されている格言です。
2.相場は明日もある
“相場は明日もある“は、相場は明日もあるのだから、焦らずじっくりと時間をかけて考えを巡らせた方が結果的に得をするという考えです。
また、相場に迷ったり自身がなくなってしまった時は、気軽に休んでもいいという意味でも使われます。
“相場は明日もある”はニューヨークのウォール街で昔から言い伝えられている格言で、多くの著名トレーダーが出版した本にこの格言のことを書いています。
3.見切り千両
“見切り千両“は、損失を抱えてしまったポジションに対して早めに見切りをつけ、損失を限定的なものにしましょうという考えです。また、素早い決断も時には必要であるという意味も含まれています。
格言の通り損失を抱えたポジションを長く保有すると、損失がさらに大きくなったり精神的な負担も大きくなる可能性が高いですね!
この格言は、江戸時代に財政難を解決した盟主である上杉鷹山が残したものとされています。また上杉鷹山はアメリカのケネディ大統領に注目されていたため、アメリカでも有名な格言とされています。
4.人の行く裏に道あり花の山
“人の行く裏に道あり花の山“は、多くの人が行かないような裏道に、花見のできる意外なスポットがあるという意味です。
この格言は、他人と同じことをするよりも、人と違うことをした方が成功すると説いています。
また、この格言は千利休の読んだ句である説が有力とされていて、後には”いずれを行くも散らぬ間に行け“と続きます。
群集心理に流されず、他人とは逆の行動を取ることで利益をあげる事ができるのです。
5.行き過ぎもまた相場
“行き過ぎもまた相場“は、相場では人々が予想していたよりも行き過ぎて価格が上下する事があり、それも相場のうちであるという考え方です。
また、予想を超えて行きすぎた相場はいずれ元に戻るという意味でも使われます。バブルの崩壊などが良い例ですね!
6.売りは早かれ 買いは遅かれ
“売りは早かれ 買いは遅かれ“は、主に株式相場で言い伝えられている格言です。
この格言は、売られるときは一瞬なので”売りは素早く”行い、買われる時は時間をかけて上がっていくので”買いはゆっくり”行うべきであると説いています。
似た格言に”天井三日 底百日”があります。
7.押し目待ちの押し目なし
“押し目待ちの押し目なし”は、相場で押し目を狙って取引をするのは容易ではないという考えです。
押し目とは、上昇相場の中で一時的に価格が下落した状態のことを指します。
押し目を狙って取引しようとしても、勢いがある相場ではなかなか押し目は表れません。また、押し目だと思って取引をしても、結果的にそこは押し目ではないということもありますね。
8.迷いが出たら売れ
“迷いが出たら売れ”は、迷ったりわからなくなった時には、ポジションを解消して様子を見た方がいいという考え方です。
取引の方向性がわからないままのんびりしていると、結果として良い結果が残せることもありますが、うまく行かないことの方が多いです。
迷った時は、一度ポジションを手放してみましょう。
9.休むも相場
“休むも相場“は、四六時中取引ばかりをしていると全体の相場感を見失ってしまう事があるため、時には休憩もしましょうという考え方です。
また先行きが不透明な相場では無理をする必要はなく、一度様子を見ることも大切です。
人間は、一つのことに集中し続けるのは難しい生き物です。時には休んだり、気分転換も大切ですね!
10.頭と尻尾はくれてやれ
“頭と尻尾はくれてやれ“は、相場の最安値と最高値を見極めるのは不可能であるという考え方です。
取引の利益を最大化するためには、最安値で買って最高値で売るべきです。しかし、最安値と最高値を常に当て続けることは不可能です。
利益が少なくとも欲張らず、適切なタイミングで利食いをすることが大切だということですね。
11.もうはまだなり、まだはもうなり
“もうはまだなり、まだはもうなり“は、「相場の底がきたと思った時はもっと下がることを警戒し、相場の天井が来たと思った時はもっと上がることを警戒しましょう」という考え方です。
⑤の「行き過ぎもまた相場」にもある通り、相場では自分の思っているよりも大きく価格が変動する事があります。
値動きの底がきていると感じた時は「まだ下がるかもしれない」と考え、値動きの天井がきていると感じた時は「まだ上がるかもしれない」と考える事で、より適切なトレードを行う事ができます。
12.備えあれば迷いなし
“備えあれば迷いなし“とは、「情報収集や分析をしっかりした上で自信を持って取引を行えば、迷うことはない」という考え方です。
少しでも迷いがあると、相場の動きや少しの心の変化で適切な取引ができなくなってしまう事があります。迷いがなくなるまで、しっかり備えてからトレードを行いましょうという事ですね!
備えあれば憂いなしということわざもあるあるように、昔から言い伝えられている大切な心構えを示したものです。
13.麦わら帽は冬に買え
“麦わら帽は冬に買え“とは、投資対象を選ぶことと同時に、時期やタイミングが重要であるという心構えを示した格言です。
素晴らしいものでも、時期やタイミングによっては利益を出す事ができません。
誰も注目していないような時期に仕込んでおいて、みんなの注目が集まった時に高値で売れば利益が出るのです。
14.命金には手をつけるな
“命金には手を付けるな“とは、「生活上どうしても必要なお金に手をつけて取引をしても、うまくいかないですよ」という教えです。
人の焦りや強欲は、破綻を導きます。心身のコンディションと資金の余裕を整えた上で、余裕を持って相場と接することでうまく行くだろうという事です。
また、命に関わるような大切なお金にまで手をつけてまで、トレードを行う必要はありません。ギャンブル中毒にならないように気をつけましょう。
15.漁師は潮を見る
“漁師は潮を見る“とは、経験豊富な漁師が潮の流れを読めるように、経験を積めば相場の動きを予想できるようになるという意味です。
漁師が潮の目を見て船の舵をとるように、相場の動きを読んでうまく波にのる事が大切です。また、潮の流れを読み違えると大変なことになってしまうという事でもあります。
ここ数年では”波乗りトレード”といった言葉も登場して、注目が集まる格言です。
まとめ
格言は先人たちの知識や経験が短く簡潔にまとめられていて、学ぶ事がとても多いです。
これからFXの世界に入る方は、ぜひ参考にしてみてください!