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“AML/CFTスタンダード”に一夜漬け合格する勉強方法【体験記】

“AML/CFTスタンダード”に一夜漬け合格する勉強方法【体験記】

みなさんこんにちは!

AML/CFTスタンダード合格者の、どどっちです。

今回は、資格マニアの間で人気の高い”きんざいの金融業務能力検定”より、マネロン試験こと、AML/CFTスタンダードを独学で受験してきました。

結果、一発合格!

簡単な試験であるという印象を受けました。

今回は、AML/CFTスタンダード試験の詳細と、使用した参考書や勉強方法のコツなどをご紹介したいと思います。

AML/CFTスタンダードとは!?

AML/CFTスタンダードとは、一般社団法人 金融財政事情研究会(通称:きんざい)が試験を運営する、金融業務能力検定の一つです。

正式名称は、「金融業務能力検定試験 AML/CFTスタンダードコース」となっています。

●AML/CFTとは?

AML/CFTとは、【Anti-Money Laundering /Counter Financing of Terrorism 】の略称で、 マネーローンダリング / テロ資金供与防止を意味しています。

つまりこの試験では、マネーロンダリングや、テロリスト資金供与の防止についての知識や、実務への対応力を問われます。

一般的には、銀行や証券会社、保険会社などの従業員が、会社や上司に取得をうながされて取る資格と言われています。

金融機関以外での需要はほとんどないので、受験の際は注意が必要です!

AML/CFTスタンダード試験の詳細

それでは早速、AML/CFTスタンダードの詳細を見ていきましょう。

主催一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい)
試験地全国のCBT試験会場
試験方式パソコンを利用したCBT試験
試験日時随時(受験会場による)
受験資格なし
試験時間100分
問題数50問(四択)
受験料税込4,400円(2020年8月)
合格発表当日受験直後

AML/CFTスタンダードの難易度

AML/CFTスタンダードの難易度は、非常に簡単であると言われています。

きんざいの公式発表では、金融業務能力検定のレベル別分類において、「レベル設定なし」とされています。

私も独学・一夜漬けの勉強で合格することができたため、決して難しい資格試験ではないと思いました。

AML/CFTスタンダードの合格率

合格率は、公式には公表されていません

しかし、他の方のブログや資格本や資格をまとめるHPで設定されている難易度を見ると、かなり高い合格率であることが推測されます。

受験者の多くは金融機関で働いていて、既に知識のある方が多く受験されているので、落ちる人の方が珍しいようですね!

AML/CFTスタンダードの試験範囲

AML/CFTスタンダードの試験範囲は、次のように発表されています。

  • 金融犯罪
  • FATF
  • 国内法規制等
  • リスクベースアプローチ
  • 管理体制
  • 顧客管理
  • 疑わしい取引

上記以外で、詳細の試験範囲については発表されていません。

きんざいの発行している”公式問題集”を見ることで、より詳細の試験範囲について確認することができます。

“AML/CFTスタンダード”に合格する勉強方法

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私が実際に、試験合格までにやったことは、

・公式問題集を、覚えながら1周解く(4時間)

のみです。

タイトルでは「一夜漬け」という表現を用いていますが、実際は試験当日の早朝に、公式問題集を解くだけで、試験には合格することができました。

●公式問題集一冊だけで受かる?

公式問題集のみで、十分合格できます!

私も受験前に、他の方の合格体験記を読みました。

ブログなどでは多くの方が、テキストや資料などは使わず、公式問題集を一冊解くだけで大丈夫と書いていました。

実際に試験を受験してみたところ、出題された問題は、公式問題集の内容から出題されました。

●一夜漬けで受かる?

一夜漬けでも、合格することができます。

ただし、金融に関する知識が少ない方や暗記が苦手な方であれば、もう少し時間をかけて問題集を何周かして試験に臨むことをおすすめいたします。

私の場合は、証券外務員一種の試験に合格している状態で、受験しました。

これで合格!AML/CFTスタンダードの参考書

AML/CFTスタンダードコース 試験問題集

AML/CFTスタンダードの公式問題集です。

公式問題集はこちらの一冊のみで、公式のテキスト等は現在発売されていないため、多くの受験者が困っているようです。

問題集の問題は、試験と同じ形式の四択問題が載っています。

問題集を繰り返し解くことで、合格するために十分な知識をつけることができます。

しかし、FATFや法規制の科目は、初見の方にとって非常にわかりづらい内容となっているため注意が必要です。

不安な人は、補足資料も有効活用!?

公式問題集のみでは、内容が分かりづらい箇所もあり、試験が不安な方も多いと思います。

AML/CFSスタンダードは人気の低い資格ということもあって、対策テキストや問題集はほとんど出版されていません。

補足資料として、下記の物を使用するのがいいと思いました。

①関係省庁の資料

試験範囲に含まれている、関係省庁の資料は一見の価値があるでしょう。

問題集の中でも、関係省庁の資料について問われる問題が多数出題されています。

  • マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策 に関するガイドライン(金融庁)
  • 犯罪収益移転防止法の概要(警察庁)
  • 40の勧告(FATA)

などの資料が、ネットに公開されているため、余裕のある方は見ておくといいでしょう。

②AMLオフィサー試験の参考書、問題集

きんざいのAML/CFSスタンダードとよく似ている資格試験に、日本コンプライアンス・オフィサー協会の主催する金融AMLオフィサーがあります。

金融AMLオフィサーの試験では、公式からテキストも販売されているため、AML/CFSスタンダード試験の補完資料として、大変役に立ちます。

AML/CFSスタンダードの公式問題集が肌に合わないと感じる方は、ぜひ試してみてください!

“独学&一夜漬け”で合格する4つのポイント

①FATFの動きを、時系列で理解する

AML/CFTの初学者がつまづく単元の一つが、FATFだと思います。

初めて問題集を解いた時は、FATFのことを何も知らなかったため、理解に苦しみました。

FATFの動きと、FATFに合わせて動く関連機関の動きを理解するポイントは、

「時系列で、FATFの流れを理解する」

ことです。

1989年のFATF設立 → 1990年の40の勧告 → 1996年の第二次勧告 → 2001年の8の特別勧告……といったように、時系列で考えると覚えやすいです!

②管理態勢・疑わしい取引は、勘で解く

7つある単元のうち、”管理態勢“と”疑わしい取引“の単元は、一般常識と日本語力だけで勝負することができます。

私も上記の2単元は、問題集を3、4問ずつ軽く流した程度で、ほとんど勉強をしていません。

短期間でAML/CFSスタンダードを受験する場合で、「捨て科目」を選ぶのであれば、管理態勢疑わしい取引の2単元ではないかと思います。

でなんとかなります!

③満点を目指さない

AML/CFTスタンダードの試験は、正答率70%で合格できます。

受験の目的が「試験の合格」であれば、満点を目指す必要はありません。

極論、1単元は勉強しないでも、残りの科目で得点すれば大丈夫ですね!

④とにかく受けてみる

AML/CFTスタンダードの試験は、2020年8月3日に再受験ポリシーが変更されました。

不合格の場合、受験日の翌日から5日間の感覚を空けることで再受験も可能になります。

一発合格が理想ですが、「不合格でも、また来週受けることができる」のです。

AML/CFTスタンダードの試験は、対策問題や情報が少なく、どのくらいやり混めば合格できるのか分かりにくいです。

とにかく一度、試験を受けてみるのがいいでしょう!

AML/CFTスタンダードを取得するメリット

AML/CFTスタンダードの資格を取得するメリットは、以下のようなものがあります。

  • 銀行員の場合、昇格や昇給の要件となっていることがある
  • 金融機関の管理、監査部門においての知識を学べる
  • 国際送金や金融犯罪の知識を学べる

AML/CFTスタンダードは、主に銀行員や、証券会社、保険会社などで勤める人が取得することにメリットがある資格です。

正直、金融業界で働いていない人にとっては、あまりメリットはないでしょう!

資格マニアにとっては人気の資格のようですね 笑