こんにちは!銀行業務検定法務3級合格者のどどっちです。
先日、銀行員の登竜門とも呼ばれる“銀行業務検定 法務3級”試験を受けました。
銀行業務検定は財務3級に続く2つ目の挑戦ですが、無事に独学&一夜漬けで合格することができました!
今回は、合格までに使用した参考書や、独学・一夜漬けで合格できた勉強方法などを書いてみます。
銀行業務検定 法務3級とは?
銀行業務検定は、1967年に設立された銀行業務検定協会が実施する金融系の資格試験で、銀行業務の能力について証明する資格として最も有名な資格です。
一般的には、日本国内の銀行員がキャリアアップのために取得する試験として広く知られています。
●法務3級の位置づけ
銀行業務検定の中でも法務3級は、新入銀行員が入社1〜2年目に取得を目指す初級資格です。
銀行業務検定において3級の種目は数多くありますが、中でも法務3級は、財務3級・税務3級と並んで銀行員に人気の高い資格となっています。
法務3級では、預金・融資・決済などの基本的な銀行業務の基礎知識を学ぶことができます。
より簡単な”4級”の試験もありますが、3級の試験からスタートするのが王道とされているようです。
また、現段階では銀行業務検定に「1級」はありません。2級に次いで2番目に難しい試験が3級試験なのです。
銀行業務検定法務3級の難易度
銀行業務検定法務3級の難易度は、非常に簡単です。
銀行業とは関係のない私でも独学・一夜漬けで取得できる内容になので、かなり簡単なのではないでしょうか。
3級の試験では法律や銀行の一般常識問題が多く、銀行で勤務している方や法律の勉強をしたことのある方は、ほとんど勉強することなく合格ができるでしょう。
またほとんどの問題は、一般常識や日本語力だけでも十分に解くことが可能です。
銀行業務の経験がない方であっても、1日〜1週間程度勉強すれば合格することができる内容です!
銀行業務検定 法務3級の合格率
法務3級の合格率は、30〜40%程度とされています。
非常に簡単な試験ではありますが、公開されている合格率は、なぜかそこまで高くありません。
しかしこのようになっているのは、試験が難しいためではなく、ノー勉や欠席者が多いことや、強制的にスケジュールを決めて受験させられている方が多いためと言われています。
真面目に試験対策をして臨めば、基本的には落ちることはない試験ですので安心してください。
銀行業務検定 法務3級の試験範囲
法務3級の試験範囲は、預金・融資・決済・銀行取引関連法の4つの単元に大きく分けられています。
「銀行 対 個人」よりも「銀行 対 法人」の内容が中心で、「これは一般常識だよ 笑」という内容のものが正直多いです。
60%の得点を取れば合格できるので、難しいと感じた箇所は捨ててしまっても問題ありません。
2020年12月現在では、下記が出題範囲として発表されています。
預金 | 通則、受入、管理、支払、時効、相続、差押さえ、譲渡・質入、当座勘定、各種預金、定期預金ほか |
決済 | 手形・小切手、内国為替、電子記録債権ほか |
融資 | 共通事項、取引の相手方、融資取引、保証、担保、債権管理、任意回収、強制回収ほか |
銀行関連取引法 | 銀行法、民法、商法、会社法、経済法ほか |
“法務3級”に合格するための勉強方法
法務3級は、原則独学
法務3級の試験は、自分で参考書を買って勉強する方が受験者の多くを占めます。
中にはスクールの対策講座を受講したり、勤務先で開かれる勉強会を利用して合格を目指す場合もあるようですが、圧倒的に少数派だと言われています。
特別に資格スクールなどに入らないでも、公式テキストや問題集で十分に合格することができるでしょう。
過去問が最も有効な勉強方法!
法務3級試験は過去問と類似した問題が多く出題されるため、過去問を繰り返し解いて出題パターンを覚えるのが、かなり効率的な勉強方法です。
過去問、過去問。とにかく過去問をマスターすれば合格できます!
筆者も他の方のブログなどを参考に、過去問を中心に対策したことで無事に合格することができました。
法務3級は一夜漬けでOK!
法務3級の試験は、一般常識問題が多く合格点も60%と低いため、1日〜1週間程度の勉強で十分に合格することができます。
銀行業務検定を受験する多くの方は、ダブル受験などで他の科目の勉強も忙しいと思います。
法務3級の勉強に時間を割くのはほどほどにして、別の科目に時間を割きましょう!
これで合格!銀行業務検定法務3級のおすすめテキストはこれだ!
①銀行業務検定 法務3級公式テキスト
法務3級で最もおすすめのテキストは、公式テキストです。
現在、公式テキスト以外のテキストがほとんど発売されていないため、必然的に公式テキストを使わざるをえないです。
そして、公式テキストとして発売されているだけあって、試験範囲を網羅したテキストとなっています。
しかし、銀行業務検定の公式テキストはとにかく「使いづらい!読みづらい!」です 笑。
他の方のブログなどを見ても、読みづらいから使わなかったという方がかなり多いと感じました。
私はテキストも使いましたが、銀行法務について元から知識がある方であれば、テキストは購入しないでも問題ないと思います。
②銀行業務検定 法務3級公式問題集
公式テキストと併せて利用するべきなのは、公式問題集です。
公式問題集という名前ではありますが、中身は過去問題集です。
法務3級の試験では、過去問と類似した問題が多く出題されるため、テキストよりも問題集が重要と言っても過言ではありません。
テキストのみでは不安な方は、ぜひ公式問題集を買って解いてみることをお勧めいたします。
私が受験した際も、過去問の類似問題はかなりたくさん出題されました。
独学&一夜漬けで合格するポイント
①満点を目指さない
法務3級の試験は、60%の問題に正解すれば合格することができます。
とにかく合格だけできればいいという場合は、満点を取るための勉強する必要が全くありません。
70%〜80%くらいの正答率を目指して勉強すれば大丈夫でしょう。
私も、合格した際の正答率は68%とやや低めでした。
「試験範囲について深く学びたい!」という方や、「会社で取得期限が迫っていて絶対に落ちることができない!」という方は100点を目指して勉強することをお勧めします。
②「融資」か「決済」は捨てる!
独学・一夜漬けでの短期合格を目指す場合、全ての科目を完璧に仕上げることは難しいでしょう。
そんな中、4つの科目の中で最も簡単かつ、過去問の類似問題が出題されやすいため対策がしやすいのが「預金」と「銀行関連取引法」の科目です。
とはいえ預金と銀行関連取引法の科目は、出題数が少ないです。”預金”と”銀行関連取引法”に加えて、融資か決済のいずれかの科目は勉強するべきです。
法務3級では、3科目を仕上げれば合格点に達することができるため、融資か決済の科目のうち、片方は捨てても合格できるでしょう。
③バックオフィス業務の経験があるとかなり有利!
法務3級の試験では、一般的なバックオフィス業務で”一般常識”とされているような問題が多く出題されるため、経験がある方はかなり有利に勉強を進めることができます。
中でも、契約関係や経理関係の経験があると便利です。
法務3級は「法務」という資格名ではありますが、企業の総務業務や経理業務との関連性も深い資格なのです。
オフィス業務の経験者は、法務3級に簡単に合格することができるためおすすめです!
法務3級を取得するメリット
法務3級の資格を取得するメリットには、下記のようなものがあります。
①銀行員の昇給・昇格に有利
法務3級の資格は、銀行員の昇給や昇格の条件として参考とされています。
そのため、銀行によっては入社後の研修などで取得をさせることもあるようです。
ただし、銀行によっては要件としていないこともあるので注意が必要です。
②法律について学ぶことができる
「法務」という名前の通り、法律について学ぶことができます。
宅建や行政書士の資格を取るほどではないけれど、経理や銀行に関連する法務の基本を勉強したいという方にとってはお勧めです!
法務3級を取得した後に、他の法律系資格を勉強する際にも共通単元が多くお勧めです。
③地銀や農協、年金機構などへの転職に有利
法務3級の資格は、地銀や農協・年金機構などへの転職に有利な資格だと言われています。
都会でバチバチに金融マンをしたいという方であれば、基本的には2級資格でないとアピールポイントにはならないでしょう。
しかし法務3級取得者のブログなどを読むと、地方銀行や農協などでは評価してくれるところも多いようですね。
上記のようなところへの転職を考えているのであれば、法務3級の資格を取得する価値はあるかもしれないですね!
「銀行員以外の人が取得しても意味がない」ことはない
法務3級に限らず、「銀行業務検定は銀行員以外の人が取得しても意味がない」といったことがよく話題になります。
実際、役に立たないことも多いでしょう。
しかし、銀行というのは日本国民のほとんど全員が利用するものです。制度や仕組みを知っておくに越したことはありません。
余裕があるのであれば、勉強して置いて損はないですね。