こんにちは、どどっちです!
FX初心者〜中級者が気になっている可能性の高い、「FXは結局のところ運ゲーなのか?」「どうすればFXで勝てるのか?」という部分について話していきたいと思います。
私もFXや株式投資・先物を始めたばかりの頃は思ったように相場が動かず、証券会社に仕組まれているんじゃないかとか、運が悪いんじゃないかとか色々と考えていました。運や確率論、期待値についての本も何十冊と読んでみたのですが、これまた本を読んだからといって勝てるようになるわけでもないんですよね 笑。
勝つために大切なのは間違いなく、適切なFXの思考方法とスキルアップです。今回は、「運」と「トレード」の部分について思っていることを書いていきたいと思います。
①「運」で勝つFX=ギャンブル。「スキル」で勝つFX=トレード。
「運」で勝つFX=ギャンブル。
まずはじめに知っておかなくてはいけないのは、「運」で勝つFXはギャンブルであるという点です。
FXは、価格が「上がる」か「下がる」の二択です。つまり基本的にFXでは適当に売買を行なっても、単体のトレードであれば、2分の1の確率で勝利することができるのです。(*「横ばい」もありますが、横ばいの場合価格が変動しないので、ここでは議論から除きます。)
ここに売買手数料や振込手数料、口座手数料、スプレッドによる価格差などの「控除率」があります。プラスaで、FXでは「スワップ」が加わります。
よって、あなたが仮に適当に売買を一度行った場合の本来の勝率は、
( 1/2(勝ちor負け) ± スワップ部分 ) ー 控除率部分
という考え方に至ります。まあ、他の要因をいくつか加えて議論することもできるのですがシンプルイズベスト、上記の計算がFXの基本でしょう。
これはカジノ・ルーレットにおける「赤白」や「奇数偶数」の50:50ギャンブルと近いですが、ルーレットと1点違って有利に戦える点は「金利スワップ部分」の存在です。もしもあなたがFXをギャンブル的要素を用いて勝利しようと思うのであれば、ギャンブルの50:50の勝負について学ぶと同時に、金利スワップを理解することでカジノのルーレットよりも有利な勝負をすることができるようになるのです。
たとえあなたがFXを「トレード」として行っているつもりであっても、トレードの理解をしていなければ、それは基本的に「ギャンブル」になります。「ギャンブル」を「トレード」と勘違いしてしまう人はとても多いです。
これは決して悪い意味ではなく「ギャンブル」を行っていても、プロギャンブラーやパチプロが存在するように、ギャンブル技術を高めることや運の要素によってギャンブルで勝つことだってできるのです。裏を返すと、ギャンブルの技術がなくスワップの理解もできていなければ、トレードを重ねるごとに控除率でマイナスになるという大数の法則に収束し、続けていればいつか負けてしまいます。
「スキル」で勝つFX=トレード。
「ギャンブル」とは違う視点からFXを捉えたものが本当の意味での「FXトレード」です。
FXにおいて「トレード」という言葉には数多くの意味が含まれていますが、本来のトレード(TRADE)とは、「商品の売買をすること。」と辞書を引くと出てくるように、小売卸売ビジネスなどの世界で使うトレードというと同じ意味合いで使われることが多いです。
例えばアパレルビジネスのトレードなら、問屋から洋服を安く仕入れて、そこに利益を加えてお客さんに高く売るといったようにお店は利益を出します。FXのトレードも全く同じことで、安く仕入れたものを高く売れば利益が出るのです。
逆に仕入れた服が全く売れなくて、赤字の在庫処分セールを行えば損失が出てしまいます。FXのトレードも全く同じで、買ったものが買った価格よりも下がってしまえば損失が出てしまいます。
これが、「トレード」の収益・損益における基本的な考えかたになります。
「トレード」で勝つために必要なもの
「トレード」で勝つために必要なものを考える時は、八百屋さんを想像しながら考えるとわかりやすいです。
①まずは、売れる商品を安く購入します。
まずはじめにりんごを購入します。
この時点で、200円で売れそうなりんごが100円で仕入れられるから購入する訳であって、100円で売れそうなりんごを200円では仕入れないですよね?
つまり、「購入しようとしているものはいくらで売れるのか?売れそうなのか?」をしっかりと理解する必要があります。理解をするためには、まずりんごの適正価格を調べるということが必要です。りんごの適正価格を理解していれば、高い価格で購入することはありません。
当然ですがこれがわからないのであれば、特別な理由があったり、将来的に戦略的ななにかをすることが前提でない限りは仕入れない方がいいですよね 笑。
②安く買った商品を、高く売ります。
次に、100円で買ったりんごを200円で売ってしまいましょう。これで利益は確定です。200円で売れるりんごを100円で買ったわけですから、200円で売ればいいのです。他に考えることはありません!
買う時はとても考えるのが大変ですが、想定通りに事が運んだのであれば、売るときは非常に簡単なんです。いかに適切な「買い」(エントリー)が重要ポイントであるかということを考えさせられますね。
③思ったようにいかない時は必ずあります。
八百屋であれば、りんごが思ったように売れずに色が悪くなってきてしまう事もあります。100円で買ったりんごが0円になってしまうかもしれないですし、50円の特価セールを実施して売れるかもしれないです。こういったときにはどうしても損失が出てしまいます。
損失が出てしまったときにどうするか?ですが、どうしようもないですよね 笑。全く気にする必要はありません。
世の中で起こる全てのことを予想することなんて誰にもできません!お客さんが必ず買ってくれるかなんて保証もなければ、絶対とは言えません。続けていれば損失が出る時は必ずあります。
でも、りんごが腐って損失を出してしまったからといって、八百屋はいきなり潰れてしまうわけではないですよね?他時期に買っていたりんごを売ったり、他の商品を売買して、出してしまった損失以上の利益をあげられるような戦略と資金繰りをすればいいのです。
八百屋で例えたように、トレードで勝つためにはエントリーがうまくなること、うまくいかなかったときに腐ったりんごを適切に裁くこと、ポートフォリオの組み方がうまくなること、適切な資金繰りという4つの要素が必要不可欠なのです!
これが、勝つために必要な「トレードスキル」の基本となる考え方です。
FXトレードは、練習してスキルを高める以外に勝てるようになる方法はない。
FXの講師をしていると、誰かに習えば勝てると思っている人が大勢いるように感じます。私は講演などでそういった人たちには、FXトレードがうまくなるということをよく野球に例えます。
いくら凄い選手やコーチにバットの振り方やピッチングの方法を習ったところで、習ったら試合で勝てるようになるわけではないのです。FXもまったく同じで、良質な情報をインプットしたからといってトレードに勝てるようになるわけでは決してありません。
必要なのは、①正しい方法と考え方で練習すること、②実践形式で経験を積むことの2つの工程があるのです。
また「運」の要素について野球で例えると、
トーナメントの試合で組み合わせが良ければ優勝できるかもしれないし、悪ければ1回戦で優勝候補と当たって負けるかもしれない。相手がカーブを投げてくるかもしれないし、ストレートを投げてくるかもしれない。晴天かもしれないし、雨天かもしれない。
世の中に起こる環境や対人での不確定な要素をいくら議論しても、何が起こるかなんて分からないことばかりなんですよね!FXも全く同じです。トレードにおいて画面の反対側にいるのは人間なので、カーブがくるかストレートがくるかをなんて当て続けるのはまず不可能ですよ 笑。
そんな分からないことだらけの中でも、野球ではホームランをたくさん打つ人はいるし、守備がうまい人はいるし、いつも強いチームがあるんですよね!それが「スキル」なのです。FXにおいても全く同様で、「スキル」を高めることで勝利の確立をあげる事ができるようになるのです。
勉強も運も大切な要素ではありますが、練習を忘れてはいけませんね!