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足場の組立て等従事者 特別教育を6時間で修了|現場作業系資格

足場の組立て等従事者 特別教育を6時間で修了|現場作業系資格

足場の組立て等従事者とは?

建築現場やイベントの現場などで、上記の写真のような足場を見かけたことがありませんか?

このような足場を組み立てたり、解体、変更修正などをする際には、作業中に落下する墜落災害の危険船があるだけでなく、組立てを行った仮設物に不備があれば、その後の作業中に重大な災害・事故が発生しかねません。

非常に危険な作業であるため、労働安全衛生規則と呼ばれる法規則で、足場の組立てなどを行う従事者には、特別教育を修了することを義務付けています。

この、作業に従事するための特別教育の名称が、「足場の組立てなど業務従事者の特別教育」と呼ばれている、今回私の取得した資格です。

作業主任者

ゴンドラのつり足場を除くつり足場や、張出し足場、高さが5m以上の足場で解体や変更の作業をする場合は、事業者が、作業主任者の資格を持った人物を作業主任者に選任する必要があります。

特別教育を受講して、「足場の組立て等業務従事者」の資格を取得しているだけでは、作業主任者になることはできないため、注意が必要です。

特別教育と、技能講習の違い

足場の資格には大きく分けて、特別教育で取得する「足場の組立て等従事者」の資格と、技能講習で取得する「足場の組立て等作業主任者」の2つがあります。

技能講習で取得する「足場の組立て等作業主任者」の方が上位資格で、取得難易度がやや上がります。

上位資格である技能講習の方を受講することで、特別教育も受講したことと同様にみなされるため、基本的には時間とお金に余裕のある方であれば、技能講習の方を受講しておくことをおすすめいたします。

どちらを受講しても筆記のみですので、技能試験などはありません。ただし、技能講習の方は受講にあたって、業務経験を有することが受験資格に含まれるため、注意が必要です。

特別教育技能講習
取得できる資格足場の組立て等従事者足場の組立等作業主任者
講義時間6時間13時間
修了テスト無し有り
できること作業者作業者、作業主任者
受講資格無し足場の組立て、解体又は変更に関する作業に3年以上従事した経験を有する者 

必要とされる業種

足場の特別教育は、足場を利用する多くの業種で需要のある資格となっています。主に、下記のような業種で必要とされることが多いでしょう。

  • 建築
  • 土木一式工事
  • 板金・ガラス・電気工事
  • 防水・塗装
  • 消防、水道、清掃施設工事
  • 電気工事
  • イベント・舞台

足場を利用するのは、主に建設業ですね!

特別教育の受講科目

特別教育で受講する科目は、大きく4つに分かれています。また、それぞれの科目ごとに講義を受講する時間も、規定で決められています。

  1. 足場及び作業の方法に関する知識(3時間)
  2. 工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識(0.5時間)
  3. 労働災害の防止に関する知識(1.5時間)
  4. 関係法令(1時間)

①足場及び作業の方法に関する知識(3時間)

足場及び作業の方法に関する知識の科目では、足場の種類や材料、構造や組み立て図、作業の方法や点検、補修について。他、登り桟橋や朝顔の構造、作業方法などを勉強します。

②工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識(0.5時間)

工事用設備、機会、器具、作業環境等に関する知識の科目では、工事用設備や機械、器具工具の取扱方法を学んだり、悪天候時における作業の方法を学びます。

③労働災害の防止に関する知識(1.5時間)

労働災害の防止に関する知識の科目では、墜落帽子のための設備や、落下物による危険防止のための措置、保護具の使用方法や保守点検の方法、感電防止のための措置、その他労働災害を防止するための知識を勉強します。

④関係法令

関係法令の科目では、労働安全衛生法や労働安全衛生法施行令を中心に、関連する関係条項を学びます。

取得方法と、私の合格体験記

私が実際に受講して資格を取得した際の流れは、このような感じでした。

① 受講する場所を選ぶ

足場の組立て等従事者特別教育の受講を決めたら、まずは受講する場所を選びます。足場の資格は需要も多いため、全国各地の指定講習機関で受講することができます。

注意点インターネットでのe-ラーニング形式を利用した特別教育の受講は、まだ正式に認められていない、非公式のものです。e-ラーニングでは、本当に講義をみたかどうか裏付けが取れないというのが理由とのことでした。

②予約する

受講する場所が決定したら、講義を予約します。また、それぞれの講習機関で定められた方法で、受講料も支払います。

会社で予約をする場合と、自分で予約する場合があると思うので、各々の条件に合わせましょう。

私は、有機溶剤作業主任者を取得した際も利用した、神奈川県の関内にある技術技能講習センターを利用しました。(関東圏では知名度も高く、おすすめです!)

③受講当日、会場で受講する

講習会場へ行き、講義を受講します。

特別教育の場合は、6時間の講習のみですので朝から夕方ごろまでかけて、1日で取得するところがほとんど全てだと思います。

足場の組立て等従事者特別教育会場1

入り口で受付を済ませて部屋に入ると、テキストとパンフレットが置かれていました。

テキストは、自分で購入したものを持ち込むことも可能です。テキスト代を節約したいという方はメルカリなどで購入することができるので、事前に購入しておいてください。

私が受講した際は受講者と先生は全員男性で、年齢や見た目は様々でした。「The 現場の人」という見た目の方もいれば、私のような資格マニアっぽい方もいましたね。

服装は作業服の方が1名いて、残りは私服。

時間割はこのような感じでした。会場によって様々だと思います。

1限目8:50〜9:50
2限目10:00〜11:00
3限目11:10〜12:10
昼休憩
4限目13:00〜14:00
5限目14:10〜15:10
6限目15:20〜16:20

*講義中は私語、スマホ、居眠り厳禁

講義中は、テキストやパワーポイントの資料を見ながら黙々と話を聞きます。とにかく受講者が作業を行うことがないので、退屈で眠くなります 笑。

うとうとしている方もいましたが、がっつり寝ているという方はいませんでしたね。なんだかんだで皆さん講義は聞いてました。

また、講義中のスマホは禁止と言われていましたが、普通にみんな使っていました。この辺りは教官の裁量の部分が大きいと思います。ネットの噂によると、厳しい教官に当たった場合は、受講取り消しになる場合もあるみたいですね。

④修了時に簡単なテストがある

test

私が受講したところでは、講義の最後に簡単なテストがありました。

テストは自己採点式で、0点を取っても合格です。

特別教育では、技能講習とは違って修了テストというものはありません。授業を聞いてもらうための工夫として、自己採点のチェックテストを行なっているようですね!

講習期間によって、あるところとないところがあるようです。

⑤講習修了証をうけとって終了

講義が修了したら、講習修了証を受け取って終了です。

私が受講した技術技能講習センターでは、テストの自己採点が終了したところで問題用紙と引き換えに受講証を渡してもらい、そのまま解散となりました。

その場で修了証がもらえるのはテンション上がりますね!

カードタイプでかっこいいです。受け取ったら、他の特別教育の欄もチェックを埋めたくなってしまいますよね 笑

「足場の組立て等従事者 特別教育」を取得するメリット

ここでは、私が実際に自ら、「足場の組立て等従事者 特別教育」を受講して従事者の資格を取得してみて、感じた2つのメリットをご紹介いたします。

  1. できる現場作業の幅が広がる
  2. 職場の安全衛生について考える、良い機会になる

私が感じたメリットは、上記の2つでした。

できる現場作業の幅が広がる

まず第一に、足場の特別教育を受講することにより、自分のできる現場作業の幅が広がります。

足場の特別教育の受講が必須となっているような職場で働いているのであれば、会社から強制的に取得させられるので、特に何も考えることはなく受講することになると思います。

しかしそうでない場合、足場の特別教育を受講しないと足場の業務に就くことができません。周りのみんなが足場を組んだり解体している中、できることは雑用くらいですよね。雑用しか任されず、なんだか後ろめたい気持ちになってしまうと思います。特別教育を受講することで、そんな悩みとはおさらばして、堂々と足場作業を行うことができるようになりますね!

職場の安全衛生について考える、良い機会になる

そして2つ目のメリットとして、職場の安全衛生を考え直すいい機会になると思います。

大手の入っている一定規模以上の現場であれば、労働衛生にかかるルールを割と厳密に守っていると思います。しかし、そうでない小規模の現場だとルールを守っていないといったこともあると思います。

特別教育を受講することでルールを改めて見直し、安全基準に達していない点を職場で見つけた場合は、しっかりと指摘して、自分や周りの人間の命・安全をしっかり守っていくようにしていきましょう!