こんにちは!資格マニア2年生のどどっちです。
今回は、資格マニアの間で人気の高い”きんざいの金融業務能力検定”より、個人情報保護オフィサー 銀行コースを受験しました。
結果、一夜漬け合格!
非常に簡単な試験であるという印象を受けました。
この記事では、個人情報保護オフィサーに一夜漬けで合格した勉強方法や、試験のコツなどをご紹介しています。
これから個人情報保護オフィサーを受験する方の参考になれば幸いです。
個人情報保護オフィサーとは!?
個人情報保護オフィサーは金融財政事情研究会が運営する、「金融機関向けの、個人情報取扱いに関する知識」を証明するための資格です。
個人情報保護法・番号法の遵守に必要とされる知識や、金融業務における実践的な知識・理解度を測る事ができます。
金融業は、個人情報保護やコンプライアンスについてかなり厳しい業界の一つです。
個人情報保護オフィサーは金融機関で働く人向けの資格という事もあって、銀行・証券・保険・消費者金融などの業界で注目されている資格です。
銀行コースと生命保険コースの2種類
個人情報保護オフィサーには、銀行コースと生命保険コースの2種類のコースがあります。
その名前の通り、銀行員向けの資格が”銀行コース”、生命保険従業者向けの資格が”生命保険コース”です。
どちらの試験に合格しても「個人情報保護オフィサー」を名乗る事ができるため、選択科目のようなイメージで良いと思います。
それぞれ出題される4つの科目のうち、3つの科目は共通の試験範囲です。
残り1つの選択科目が、銀行コースと生命保険コースでそれぞれ異なっています。
●銀行コースと生命保険コースはどちらがおすすめ?
どちらのコースを選択しても、資格の意義や難易度はほとんど変わりません。
自分の仕事や目指したい方向性に合った方か、得意な方を選ぶのが良いでしょう。
銀行関連の仕事を目指すなら銀行コース、保険関係の仕事を目指すなら生命保険コースといった感じです。
銀行・生命保険のどちらでも構わないという方は、「銀行」の方が汎用性が高く、試験が少し簡単なのでおすすめだと言われています。
個人情報保護オフィサー試験の詳細
個人情報保護オフィサー試験の詳細は、下記のようになっています。
主催 | 一般社団法人 金融財政事情研究会 |
試験地 | 全国のCBT試験会場 |
試験方式 | CBT試験(ネット方式) |
試験日時 | 随時(受験会場による) |
受験資格 | なし |
試験時間 | 100分 |
問題数 | 50問(択一式) |
合格基準 | 100点満点中70点以上 |
受験料 | 税込4,400円 |
合格発表 | 当日受験直後 |
個人情報保護オフィサーは、全国のCBT試験会場でいつでも受験する事ができます。
また同じ資格シリーズの「金融業務能力検定」では合格点が60点の試験が多いですが、個人情報保護オフィサーは70点が合格点となります。間違えないように気をつけましょう。
個人情報保護オフィサーの難易度
個人情報保護オフィサーの難易度は、非常に簡単です。
金融業の個人情報管理について一般的な知識を持ち合わせている方であれば、ノー勉でも合格できる事でしょう。
単に「個人情報は重要」というだけではなく、金融業務に照らし合わせた管理方法などを問われます。
金融業で働いた事がない方や、金融業の個人情報管理について学んだ事がない方であれば、ノー勉での合格は厳しいと思います。
個人情報保護オフィサーの合格率
個人情報保護オフィサーの合格率は、銀行コース・生命保険コースともに、正式に公表されていないため不明です。
資格情報サイトなどでは、70〜80%程度の合格率を予測しているところが多いです。
範囲が狭く簡単な試験だという事もあって、60%以上の高い合格率なのではないかと推測されます。
個人情報保護オフィサーの試験範囲
個人情報保護オフィサーの試験範囲は、下記のようになっています。
共通科目(3科目)
銀行コースと生命保険コースで共通の科目は、「個人情報保護制度の概要」「取扱の基本ルール」「社内管理体制・漏えい対応等」の3つの科目です。
「個人情報保護制度の概要」では、個人情報保護法や各種ガイドラインの基本的な考え方や、要配慮個人情報・センシティブ情報の定義や取扱いなどが出題されます。
「取扱の基本ルール」では、個人情報の取得・第三者提供・共同利用・開示請求などの原則的なルールや、金融業務における個人情報保護業務の外務委託について出題されます。
「社内管理体制・漏えい対応等」では、安全管理措置や苦情対応などといった実務的な個人情報の取扱い方法について出題されます。
選択科目(銀行コース)
銀行コースの選択科目は、「銀行業務と個人情報保護」です。
「銀行業務と個人情報保護」の科目では、預金業務・為替業務・融資業務などといった銀行業務における、実践的な個人情報保護の取扱いについて出題されます。
普段銀行の支店などで勤務されている方にとっては、研修などで学んだ事がある、基本的な内容ばかりでしょう。
選択科目(生命保険コース)
生命保険コースの選択科目は、「生命保険業務と個人情報保護」です。
生命保険業務では要配慮個人情報を取り扱う事が多いため、要配慮個人情報についてもう少し掘り下げた内容が出題されます。
その他に、代理店との間での個人情報保護についてや、募集・引受の際の実務的な個人情報保護のルールについて学びます。
個人情報保護オフィサーに合格する勉強方法
私が実際に、試験合格までにやったことは、
・公式問題集を、覚えながら1周解く(4時間)
のみです。
タイトルでは「一夜漬け」という表現を用いていますが、実際は試験当日の早朝に公式問題集を解くだけで、試験には合格することができました。
●公式問題集一冊だけで受かる?
公式問題集一冊のみで合格できます!
●一夜漬けで受かる?
一夜漬けでも、十分に合格することが可能です。
義務教育程度の個人情報に関する一般常識を備えていれば、ほとんど勉強をする事なく合格できるはずです。
また銀行などに勤務して個人情報管理について日頃から実践している方であれば、参考書を買わないでノー勉でも合格できるでしょう。
これで合格!個人情報保護オフィサーの参考書
個人情報保護オフィサー・銀行コース・生命保険コース試験問題集
個人情報保護オフィサーの試験で最もおすすめの参考書は、試験運営元が出版している公式テキストの「個人情報保護オフィサー・銀行コース・生命保険コース試験問題集」です。
個人情報保護オフィサーの試験は、これ一冊で合格する事が可能です。
公式テキストだという事もあって、試験範囲が全て網羅されていて、試験に類似した問題が多く掲載されています。
他に個人情報保護オフィサーの参考書はほとんど発売されていないため、とにかく公式テキストを購入して一冊を完璧に覚えるしかないでしょう。
法律改正などが行われている可能性があるため、問題集は必ず最新のものを購入しましょう。
“独学&一夜漬け”で合格する4つのポイント
①「要配慮個人情報」「匿名加工」「共同利用」「オプトアウト」について重点的に対策する
個人情報保護オフィサーの試験を受けるにあたって、「要配慮個人情報」「匿名加工」「共同利用」「オプトアウト」についての問題がかなりの高確率で出題されます。
この4つについて詳しく知らないという方は、問題集などを使って内容や出題パターンを必ず理解しておきましょう。
一夜漬け合格を目指す方が重点的に勉強の比重を置くのであれば、「要配慮個人情報」「匿名加工」「共同利用」「オプトアウト」の4つでしょう。
②捨て科目は「社内管理体制・漏えい対応等」
個人情報保護オフィサーの試験で、捨て科目をあえて作るのであれば「社内管理体制・漏えい対応等」でしょう。
「社内管理体制・漏えい対応等」の科目は正直、一般常識や消去法で分かるような問題ばかりです!
一般的に個人情報保護オフィサーの試験は全科目から満遍なく出題されるため、捨て科目を作るべきではありません。
どうしても試験までに時間がないという方だけ、「社内管理体制・漏えい対応等」の科目をを捨ててみましょう。
③公式問題集をひたすら繰り返すべし!
個人情報保護オフィサーの試験は、公式試験問題集の類似問題がたくさん出題されます。
試験対策では、1に問題集、2に問題集、3に問題集。といった具合に、問題集の内容を覚える事が非常に大切です。
公式問題集の問題を全問正解できるくらいまで暗記していれば、まず間違いなく試験に合格できる事でしょう。
④満点を目指さない!
個人情報保護オフィサーを受験するにあたって、満点を目指す必要はありませんし、勉強を完璧にする必要もありません。
試験は、100点満点中70点で合格できます。
また試験問題のうち2〜3割は誰でも解ける一般常識問題が出題されるため、実際には5〜6割程度の勉強の完成度でも合格する事が可能です。
もし試験に落ちてしまった場合でも、すぐに再チャレンジする事もできます。
5〜6割程度の内容が分かるようになってきたら、試験の予約をして受験してみましょう。
個人情報保護オフィサーを取得するメリット
個人情報保護オフィサーの資格を取得するメリットには、下記のようなものがあります。
- 金融業界で、昇格や昇給の要件となっていることがある
- 個人情報取扱いの知識を身につけられる
- 就職・転職に有利
個人情報保護オフィサーの資格は、簡単に取れる民間資格だという事もあって、取得する事による大きなメリットは少ないと言われています。
しかし、銀行・保険・リース・証券・不動産などの業界では就職・転職時に優遇される事があります。
また会社によっては昇格や昇給の条件にしていたり、資格手当を付けているところもあるようです。
そのため、時間に余裕のある方はとりあえず取っておいても損はありません。
またその他に、一般的な会社の管理部門や顧客情報を取り扱う部門では、個人情報保護の知識が必要になる事も多いでしょう。
金融業や、個人情報を取り扱う仕事に就いている方などにおすすめの資格です!