MTAとは一体どんな資格?
MTA(マイクロソフト テクノロジー アソシエイト)とは、Microsoftが運営しているIT資格のことで、ネットワーク、セキュリティ、データベースなどに関する基本的なITのスキルを認定します。
マイクロソフトが提供する数ある認定資格の中では、プロフェッショナルなITエンジニアとして活躍する人のためのエントリー資格という位置づけです。
MCSD、MCSEなどの専門的なマイクロソフトの上級資格を目指す方にとっての、基礎を養うための、登竜門的な資格としてよく知られています。
MTA試験の種類
科目 | 試験内容 |
98-349 | オペレーティングシステムに関する基本事項 |
98-361 | ソフトウェア開発に関する基本事項 |
98-364 | データベースの基本事項 |
98-365 | サーバー管理の基礎 |
98-366 | ネットワークの基礎 |
98-367 | セキュリティの基礎 |
98-368 | Windowsテクノロジの基礎 |
98-375 | HTML5アプリケーション開発に関する基本事項 |
98-381 | Pythonを使用したプログラミングの基礎 |
98-382 | JavaScriptを使用したプログラミングの基礎 |
98-383 | HTMLとCSSを使用したプログラミングの基礎 |
98-388 | Javaを使用したプログラミングの基礎 |
「基礎」「基本事項」といった言葉が出てくるように、エンジニアとしての基本的な知識を問われるのがMTA試験で、科目ごとに試験があります。
MTA試験には有効期限はなく一生涯有効ではありますが、年を重ねるごとにIT業界の変化に合わせて、MTA試験の内容も変更されています。
取得したけれど、5年、10年と経つと時代遅れになってしまうこともあるため、常に学び続ける姿勢が大切です。
MTA98-366 ネットワークの基礎とはこんな資格!
数あるMTA資格の科目の中でも、98-366 ネットワークの基礎を問われる試験では、その名前の通り、ネットワークの基礎についての知識を問われます。
98-366 ネットワークの基礎の試験を通して、
「なんでパソコンはインターネットにつながっているの?」「ルーターってどういう仕組みになっているの?」「Wi-Fiってどんな仕組みになっているの?」
と言ったような、ネットワークの基本的な部分についての知識を深めることができます。
MTA98-366 ネットワークの基礎の出題範囲
①ネットワーク インフラストラクチャ(30〜35%)
ネットワークインフラストラクチャは、98-366試験の30〜35%を占める重要な単元です。インターネット、イントラネット、エクストラネットについての概念をはじめとして、LAN、WAN、ワイヤレスネットワークなどの知識を問われます。
インフラストラクチャの単元については、IT知識の基礎を理解している人であれば、さほど難しい内容ではありません。
②ネットワーク ハードウェア(20〜25%)
ネットワークハードウェアの単元では、主にスイッチ、ルーター、ケーブルなどの基礎的な知識を問われます。
③プロトコルとサービス(45〜50%)
プロトコルとサービスの単元は、MTA98-366の試験において、最も比重の高い最重要単元です。
主にOSI参照モデルやTCP/IPに関する詳細の知識を問われます。基本情報技術者や応用情報技術者の試験よりもやや深い部分の知識を問われるため、MTA98-366試験において最も勉強しなくてはいけない単元となる人が多いのではないかと思います。
MTAネットワーク(98-366)の難易度
パソコンや周辺機器についてある程度の理解を持っている方であれば、難易度は決して高くはありません。
私もネットワークに関する勉強は特にしたことはありませんでしたが、1日テキストを読んで問題集を繰り替えし読んでいたら、無事に合格することができました。
しかし他の人気資格と比較すると、圧倒的に情報量やテキスト・問題集の種類が少ないため、苦戦を強いられる人も多いようです。
また「ネットワーク」という単元だけを、他のIT資格と比べて見ると、ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者などの試験よりもやや難しいという位置づけではないかと言われています。
Comp TIA +やCCNAなどの世界的なベンダー資格と比較すると、98-366の試験はかなり簡単な部類に入るようです。
ネットワーク関係の技術者として働いている方であれば、特に勉強をしなくても受かる!という方が多いようですね。
【POINT】
MTA 98-366 ネットワークは、簡単な部類だけど情報が少ない!
独学での合格までに行ったこと
私がMTAネットワーク(98-366)に独学合格するために行ったことは、非公式の一般的なネットワークに関する入門本を読んだことと、公式の問題集を繰り返し解いたことのみです。
1日参考書学習を行っただけで無事に合格することができたので、資格取得のために、特別にパソコンスクールなどに通う必要はないと思います。
参考書を解いてみて、どうしても理解できないという方は、MTA対策を行っているパソコンスクールなどに通われることをおすすめ致します。Udemyのような学習サイトでのe-ラーニング学習でもいいですね!
これで合格!MTAネットワーク試験におすすめの参考書
私が実際に合格までに利用した参考書は、以下の2冊です。
徹底攻略 MTA ネットワーク問題集[98-366]対応
MTA試験において、現段階では公式のテキストは問題集一種類のみしか販売されていないため、必然的に、インプレス社の発行している「徹底攻略MTAネットワーク公式問題集」は購入することになるでしょう。
MTA試験においては、通称「黒本」と呼ばれているものです。
黒本は、問題→やや詳しめの解説。といった構成の参考書になっていて、本の分厚さの割に問題数は多くありません。あくまでも「問題集」なので、テキストではなく問題をとくのが中心の内容になっています。
MTAネットワークを受験した方のどのブログを見ても書かれているように、初学者の方が「黒本」だけで試験範囲を理解するのは、至難の技ではないかと思います。
試験範囲に対応しているものを探すのは難しいですが、一般的なネットワークの初学本をテキストとして併用してりようすることをおすすめ致します。
3分間ネットワーク 基礎講座
私がテキストとして利用したのは、技術評論社より発売されている「3分間ネットワーク基礎講座」でした。
非公式であり、試験範囲とも全ては一致していないテキストではありますが、MTAに合格した人のブログをいくつか読んでみて、多くの人がおススメしていたテキストだったため試しに購入してみました。
正直に言って、3分間ネットワーク基礎講座を購入しておいてとてもよかったと思いました!
「黒本を解くだけで合格した!」という強者も中にはいるでしょうが、黒本を解く前に3分間ネットワーク基礎講座を挟むことで、理解度の速度が格段に上がったと思います。
しかし、試験のための書籍ではないこともあってか、4割くらいの内容は、試験とは直接関係のない内容となっていました。しかし、ネットワークについて学ぶにあたって、ぜひ知っておきたい内容だったので、結果的にはとても役に立ちとても良かったです。
【POINT】
・初学者なら、黒本だけでは難しいかも!?
MTAネットワーク(98-366)を取得するメリット
私が実際にMTAネットワーク(98-366)に合格して感じたメリットをご紹介致します!
- ルーターやスイッチなどの周辺機器について知識が深まった
- MOSの上位資格を持っているという優越感がある
- ネットワーク系の上位資格を目指すために、とても勉強になる
パソコンやスマートフォンでネットワークを毎日のように利用しているという方でも、Wi-FiやLANケーブル、IPアドレスやMACアドレスなどの、基本的な仕組みを意外と理解していないというかたも多いと思います。(私もそうでした。)
MTAネットワークの資格取得に向けて勉強することで、自宅や職場のネットワーク環境について深く学ぶことができるため、とてもおススメです!
現代では、インターネット無しでは生活が成り立たないレベルまで、ネット社会は浸透してきました。
家庭や職場でよく起きる、「ネットに繋がらない!」とか、「通信速度が遅い!」などのトラブルが起きたさいに、どこをどうすれば直るのか、詳しく知っているというのはとても便利ではないかと思います。