こんにちは!資格マニアのどどっちです。
先日、色彩検定に新しく追加された”UC(色のユニバーサルデザイン)級“を独学・一夜漬けで受験しました。
この記事では、合格までに使用した参考書や難易度、独学・一夜漬けで合格できた勉強方法などをご紹介しています。
これからUC級を取ろうと考えている方や、試験に落ちてしまった方の参考になれば幸いです。
色彩検定とは!?
色彩検定は、色彩についての幅広い知識を証明できる「文部科学省後援の公的資格」です。
1990年に第一回試験が開催されてから、ファッションやデザインの分野ではとても有名な資格として知られています。
また色彩に関する資格試験としては最も歴史がある試験で、元々は文部科学省が認定する国家試験でした。
最近では建築や美容、ITなどの業界でも色彩の重要性が指摘されるようになってきて、人気が高くなってきた資格の一つです。
●UC級とは?
UCとは「Universal Colors」の略で、色のユニバーサルデザインについての知識を証明するための試験がUC級です。
高齢者色覚異常の方などの、特定の色の組み合わせが判別しにくい人に配慮した、できるだけ多くの人にとって分かりやすい色づかいや考え方(ユニバーサルカラーデザイン)を学びます。
●UC級の位置づけ
UC級は、従来から色彩検定にある1〜3級とは別枠・別レベルの試験として設置されています。
合格率が飛び抜けて高くなっていますが、3級より簡単な試験というわけではありません。
また2018年に追加された新しい級のため、他の級と比べて知名度が低いです。今後の展開が期待されています。
●UC級を受験している人
UC級を受験している人は、主にアパレル・IT・建築業界などのデザイナーを目指す学生です。
公式サイトで発表されている受験者のデータによると、受験者の8割は10代〜20代で占められています。
受験者のほとんどは高校生・専門学生・大学生で、社会人の割合は少ないです。
色彩検定UC級の詳細
主催 | 公益社団法人 色彩検定協会 |
受験資格 | なし |
出題形式 | マークシート選択式+記述式 |
試験時間 | 60分 |
合格基準 | 70%前後(試験の難易度により調整有) |
試験会場 | 全国の主要都市で開催(年2回) |
色彩検定UC級の難易度
色彩検定UC級の難易度は、非常に簡単です。
合格者のブログなどを読むと、未経験の状態から1週間程度の勉強で受かっている方がほとんどのようです。
美術系の科目を専攻している学生であれば、ノー勉で合格することも可能なレベルでしょう。
色彩検定UC級の合格率
色彩検定UC級の合格率は、80〜95%程度です。
基本的には、ほとんど全ての人が合格できます。
またかなり高い合格率からも、難易度の低い試験であることがうかがえますね。
学生の間では「落ちたら恥ずかしいレベル」の資格試験だと言われているようです。
色彩検定UC級の試験範囲
細かい試験範囲については発表されていないため、公式テキストを見て実際に試験に出題される内容を確認しましょう。
公式サイトには、「色が見えるしくみ、ユニバーサルデザイン、色覚の多様性、高齢者の見え方など。配色における注意点や改善方法を理解している。」レベルで合格ができると記載されています。
具体的に、試験範囲には下記のようなものが含まれています。
- 色相、明度、彩度、トーンなどの色彩の基礎
- 色覚異常のタイプ
- 混同色線
- 色覚検査法
- 色覚異常と遺伝の関係性
- 加齢に伴う色覚や視覚の変化について
- ユニバーサルデザインの概要や歴史
- ユニバーサルデザインの7つの原則
- 色のユニバーサルデザインの手順や特徴、設計のポイント
- 色のユニバーサルデザインの事例
色彩検定UC級に合格する勉強方法
①UC級は独学でOK!
合格者のブログを読むと、UC級を受験している人の大半は公式テキストを購入して独学で勉強をしています。
基本的には、高いお金のかかるスクールや通信講座を利用して学ぶ必要はないでしょう。
合格率90%台が毎回出るような試験で、スクールや通信講座を利用するのははっきり言ってお金の無駄です。
公式テキスト一冊で十分に合格することができるでしょう。
②勉強時間は1日〜1週間程度で十分
UC級の勉強時間は、1日で十分です。
合格者のブログでは1ヶ月程度と書かれていることもありますが、そんなに時間はかからないと思います。
色彩とはまったく縁のない仕事をしている筆者でも、前日から一夜漬けの勉強だけで合格することができました。
90%近くの人が毎回合格するテストなので、そこまで本気になって勉強する必要はないですよ。
③色彩検定3級の併願がおすすめ
UC級を受験する際は、3級の試験範囲を合わせて学ぶのがおすすめです。
彩度・明度・色相などといった基本的な色彩の概念は、UC級のテキストで説明がされているものの、若干物足りない感じがある方が多いようです。
3級の試験範囲を合わせて学ぶことで、より一層UC級の内容が分かりやすく感じられるはずです。
色彩検定では併願受験が可能なため、合わせて3級を受験してみるのも良いでしょう。
これで合格!色彩検定UC級のおすすめ参考書
①色彩検定UC級 公式テキスト
UC級で最もおすすめの参考書は、公式テキストです。
「公式テキストを丸暗記することができれば、テストに必ず合格できる」といっても過言ではないでしょう。
過去問を見る限りでは、公式テキストの内容から100%の確率で出題されています。
そのためUC級を受験するのであれば、基本的には公式テキストを購入するべきですね!
分厚いテキストではないので、1〜2日もあれば重要ポイントを全て丸暗記することも可能です。
②色彩検定UC級 公式過去問題集
正直UC級は難易度が低いため、過去問を解かないで試験を受けても合格できます。
公式テキストで学んだあと時間に余裕のある方は、過去問を解いて問題の出題傾向を学んでみましょう。
テキストを読んだだけでは分かりづらい、意外な形式の問題も出題されることがあります。
時間に余裕のない方は、過去問をやらないでも大丈夫だと思います。
色彩検定UC級に独学で合格する4つのポイント
①色覚異常のタイプをきちんと覚える
UC級で最も重要な単元は、色覚異常のタイプです。
1型色覚・2型色覚・3型色覚のそれぞれの特徴と、どのように配慮すれば良いかをきちんと覚えることで、UC級の試験を非常に有利に進めることができるようになります。
また、混同色線や色相環などとも紐付けて覚えるとなお良いでしょう。
②ユニバーサルデザインの事例は、写真や色を見ながら覚える
UC級では、「こういった色の場合に、どう改善すれば良いか」といったユニバーサルデザインの事例に関する問題がたくさん出題されます。
写真や色を見ながら覚えることで、イメージがしやすくなったり、直感力が磨かれます。
理論を覚えると同時に直感力を鍛えることで、より簡単に試験を攻略できることでしょう。
③満点を目指さない
UC級は、70%程度の正答率で合格することが可能です。
テキストの一言一句を覚えるような勉強をしないでも、簡単に合格できることでしょう。
「とりあえずテストに受かれば良い」という方は、80%〜90%程度の正答率を目指せば十分ですね!
④適当でも良いから解答しておく
UC級はマークシート選択式なので、全くわからない問題が出題された場合でも、適当に塗り潰したマークシートがたまたま正解することがよくあります。
試験本番では、間違っても良いのでとにかくマークシートを塗りつぶして解答しておきましょう。
適当に答えた問題が正解することも結構あるようです。
色彩検定UC級を取るメリット
色彩検定UC級を取るメリットには、下記のようなものがあります。
- ユニバーサルデザインの基礎を学ぶことができる
- UCアドバイザーの公式ロゴを使えるようになる
- 大学によっては、単位の認定が受けられる
- 推薦入試、AO入試のアピールポイントになる
- 高齢者や色覚異常の人に配慮できるようになる
●学生の場合
学生であれば、資格を取得することで多くの恩恵を受けることができるため、UC級を取っておいて損はありません。
特にデザインや色彩に関連する学校に通っていたり、これから目指すのであれば是非取得しておきたい資格の一つです。
入試のアピールポイントや大学での単位認定など、有効活用できる機会も多いようですね!
●社会人の場合
社会人の場合は、「UCアドバイザー」の公式ロゴを名刺やホームページに掲載できる点が大きなメリットです。「文部科学省後援」という言葉も、使い方によっては役に立つ場面もあることでしょう。
しかし、転職活動のアピールポイントとしてはほとんど役に立たない資格だと言われているため注意が必要です。
ユニバーサルデザインに携わるような仕事をしている場合であれば、履歴書に書いても良いでしょう!