こんにちは!ビジネスマネジャー検定試験合格者のどどっちです。
マネージャーや管理職候補がよく受験すると言われている、「ビジネスマネジャー検定試験(IBT形式)」を一夜漬けで受験しました。
結果、一発合格。非常に簡単な試験であるという印象を受けました。
この記事では、合格までに使用した参考書や難易度、独学・一夜漬けで合格できた勉強方法などをご紹介しています。
会社の指示などで試験を受験する方や、管理職を目指すために試験の勉強をしている方などの参考になれば幸いです。
ビジネスマネジャー検定試験とは?
ビジネスマネジャー検定試験は、あらゆるマネジャーが共通して身につけるべき基礎的な知識を学ぶことを目的とした資格です。
マネジメントの概念や方法、業務目標の策定、リスクマネジメントなどといった、あらゆる業種に共通して必要な社会人の基礎スキルを学ぶことができる資格だと言われています。
また東京商工会議所が主催していることから、公的資格として位置づけられます。
マネジメントに必要な基礎知識を全体的に学ぶことができることから、会社の昇進試験やスキルアップの研修などに取り入れている企業も結構あるようですね。
試験の開始は2015年とまだ歴史が浅く、これから注目の集まる資格として注目されています。
ビジネスマネジャー検定試験の詳細
それでは早速、ビジネスマネジャー検定試験の詳細を見ていきましょう。
主催 | 東京商工会議所及び各地の商工会議所 |
受験資格 | 特になし |
出題形式 | IBT方式 |
試験時間 | 90分 |
合格基準 | 70%(100点満点の70点以上) |
試験会場 | 全国の主要都市で開催 |
ビジネスマネジャー検定試験の難易度
ビジネスマネジャー検定試験の難易度は、非常に簡単です。
資格サイトなどでは、1ヶ月〜2ヶ月の勉強時間で合格ができるとされています。
しかし合格者のブログなどを読むと、1日以内〜1週間程度の超短期間で合格している方が多いようです。
実際に一夜漬けで合格した筆者も、一般的なビジネスの知識を持ち合わせている社会人であれば、ほとんど勉強をしないでも合格するレベルだろうと感じました。
社会人経験のない学生が受ける場合は、勉強にもう少し時間がかかると思います。
ビジネスマネジャー検定試験の合格率
ビジネスマネジャー検定試験の合格率は、40〜60%前後で推移しています。
受験者数がそこまで多い試験ではないため、開催回によって合格率が大きく変わります。
第1回試験では72.6%、第4回試験では24.5%といった具合に、極端に合格率に違いが出ることもありました。
歴史の浅い試験のため、合格率はあくまでも参考程度とするのが良いでしょう。
ビジネスマネジャー検定試験の試験範囲
ビジネスマネジャーの試験範囲は、下記のようになっています。
- マネジャーの役割と心構え
- 人と組織のマネジメント
- 業務のマネジメント
- リスクのマネジメント
ビジネスマネジャーの試験範囲は、他の資格試験と比べると概念的なものが多くやや曖昧な感じです。
コミュニケーション、業務管理、リスク管理、マーケティング、財務分析、コンプライアンスなどの基礎的な社会人スキルが、全て含まれている試験です。
ビジネスマネジャー検定試験に合格する勉強方法
①ビジネスマネジャー検定は原則独学!
合格者のブログなどを見ると、ビジネスマネジャー検定に合格する方の多くは独学で試験対策をして試験に臨んでいます。
大手の資格スクールなどでも講座がありますが、特別な理由がない限りは自分で参考書を買って勉強した方が良いでしょう。
会社の制度でスクール代を負担してもらえる場合や、自分一人では勉強がうまくできないという方は、スクールを有効活用してみるのも良いですね!
②時事問題は、ノー勉でOK!
ビジネスマネジャー検定の時事問題は、ノー勉で受験しても全く問題ありません。
時事問題は試験範囲が不明瞭なため、試験対策の勉強をするのがとても難しいです。そのため、多くの受験生は時事問題を勉強していないようです。
また過去問題をみる限りでは、社会人であれば誰でも知っているような一般常識問題しか出題されていません。
「解けない問題が出たらアンラッキー」くらいの感覚で試験に臨んでも大丈夫です。
これで合格!ビジネスマネジャー検定試験の参考書
①ビジネスマネジャー検定試験 公式テキスト
ビジネスマネジャー検定試験で最もおすすめの参考書は、中央経済社から出版されている公式テキストです。
ビジネスマネジャーのテキストはいくつかの出版社から出ていますが、他の方のブログを見ても公式テキストを利用して合格している方が多いようですね。
公式の試験要項にも、試験内容はテキストから出題されると記載されています。
そのため、基本的には公式テキストを完璧に覚えることができれば試験に受かるでしょう。
しかし、試験範囲には時事問題も含まれています。公式テキストを覚えただけで、試験範囲の全てをカバーできるわけではない点には注意が必要です。
②ビジネスマネジャー検定試験 公式問題集
公式テキストと合わせて、公式問題集もおすすめです。
「公式問題集」という名前で発売されていますが、中身は主に過去問と解説で、巻末に模擬問題も載っています。
公式問題集を利用しないで合格している方も多いようですが、試験の傾向やポイントを抑えるためにも、過去問題集を解いてみることをおすすめいたします。
ビジネスマネジャー検定試験に合格する4つのポイント
①出題ポイントを抑えて勉強する
ビジネスマネジャー検定では、「出題されるポイントを抑える」ことで効率の良い勉強ができます。
社会人であればほとんど誰もが知っているような、一般常識で解答できる問題が約8割を占めているためです。
社会人の一般常識が分かる多くの受験者にとって、学ぶポイントは主に概念や理論のみです。
特に、下記の概念や理論は出題される可能性が高いため、必ず覚えておきましょう。
- ジョハリの窓
- EQ理論
- OJT
- 組織の7S
- バーナード組織論
- ファイブフォース分析
- PEST分析
- PPM
- 貸借対照表と損益計算書
- キャッシュフロー計算書
- マーケティングの4P
- イノベーター理論
- BCP(事業継続計画)
②問題をよく読む
ビジネスマネジャー検定では、一般常識で解ける問題や、文章の矛盾を見つけるだけで解ける問題がたくさん出題されます。
問題文と選択肢をしっかりと読んで考えることで、わからない問題でも解けるようになる可能性があります。
ビジネスマネジャーは択一式の試験なので、問題が分からない場合であっても「明らかに間違っているもの」を避けて回答することで、正答率をアップさせることができるでしょう。
分からない問題だからといって諦めないで、問題分と選択肢をしっかりと読み込んでみましょう。
③社会人経験が数年ある人は、ほとんど勉強は不要
ここまでで何度か述べているように、ビジネスマネジャーの試験は「一般常識で解ける問題」がたくさん出題されます。
過去問を解いてみて、企業研修や本などで見聞きしたことのあるものばかりだから簡単だという人も、きっと多いことでしょう。
専門職などを除いて、一般的な社会人経験を積んでいる方であれば、試験範囲の5〜8割程度は勉強不要です。
分からないところを少し勉強すれば、短期間で試験に合格できることでしょう。
④会計の知識がない人は、会計の問題を捨てる
会計の知識があまりない方は、「会計の問題を捨ててしまう」のがお勧めです。
会計の問題は、会計の知識がない方が1から学ぶ場合にはとても時間がかかります。
せっかく時間をかけて勉強しても、会計の問題が出題されるのは2〜3問程度です。
勉強時間の割にほとんど出題されない可能性が高いため、コスパが1番悪い科目だと言えるでしょう。
ビジネスマネジャー検定試験に合格するメリット
ビジネスマネジャー検定試験に合格するメリットには、下記のようなものがあります。
- マネジャーの基礎知識を客観的に証明できる
- 会社によって、昇進や昇給の要件になっている場合がある
- 就職・転職で有利になることがある
- 名刺に「商工会議所認定 ビジネスマネジャー」記載することができる
ビジネスマネジャーの試験では幅広いビジネスの知識を学ぶことができるものの、自己啓発の要素が強く、直接的なメリットは少ないと言われています。
「名刺に記載したい」「会社で取るように指示された」「マネジャーの基礎知識を勉強したい」など、具体的に資格を取る理由がないのであれば、試験を取得してもあまり意味がないかもしれないですね!