こんにちは!資格マニア2年生のどどっちです。
今回は、溶接や化学工場で人気の国家資格”特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者“(*通称:特化物資格,特化物試験)の資格を取得しました。
この記事では、特化物試験の詳細や体験談などを載せています。
これから”特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者”の資格を取る方や、試験に落ちてしまったという方の参考になれば幸いです。
“特化物(特定化学物質)資格”とは?
特化物資格は、”特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習“を受講して修了試験に合格する事で取得できます。
“特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者“の資格は、特化物の作業主任者と四アルキルの作業主任者の、両方になる事ができる資格です。
しかし四アルキル鉛を取り扱う仕事は数少ないため、2つの資格を合わせて”特化物資格”と広く呼ばれています。
作業主任者の知識を身につけて、指定された物質の安全管理や作業の指揮などを行います。
●“特定化学物質及び四アルキル作業主任者”の資格はどんな時に必要?
特化物作業主任者の資格は、法律で指定された約75種類の物質を使用する職場で点検・指揮する際に必要です。
特化物に指定されている代表的な物質には、塩素・アンモニア・マンガン・コールタール・一酸化炭素・クロロホルムなどがあります。
主に溶接・塗装・化学工場・半導体工場・機械工場・病院などで必要とされる事が多いです。
“特化物試験“の詳細
それでは早速、”特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習“の詳細を見ていきましょう。
主催 | 国家(国家資格) |
試験地 | 全国の技能講習機関 |
試験方式 | 講習(修了テストを含む) |
試験日時 | 随時 |
受験資格 | なし |
受験料 | 講習機関による |
合格発表 | 講習機関による |
●技能講習の講習時間と科目
技能講習の講習時間と科目は、下記のように指定されています。
講習科目 | 講習時間 |
健康障害及びその予防知識に関する知識 | 4時間 |
作業環境の改善方法に関する知識 | 4時間 |
保護具に関する知識 | 2時間 |
関係法令 | 2時間 |
修了試験 | 講習機関による(30分程度) |
合計12時間の講習と修了試験を、2日間で実施する講習機関が多いです。
“特化物試験“の難易度
特化物試験こと”特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者”の難易度は、超簡単です。
資格スクールや資格サイトでも、難易度が最も簡単な部類に設定される事が多いです。
また技能講習の最後に行われる修了テストの難易度が、実施される団体によって異なります。
“特化物試験“の合格率
特化物試験の合格率は実施される団体によって違うため、公式に発表はされていません。
しかし資格サイトや講師の間では、90〜99%程度であると言われています。
ネット上では、「中卒でも落ちる人はいないレベル」だと言われています。
特化物の試験に落ちる人はいる?
90%以上の合格率と言われる特化物の資格ですが、試験に落ちる人はいます。
“全員受かるから”と思って油断していると、不合格になる可能性があるので注意してください。
“特化物“の修了試験に合格するポイント
①講習参加前は”ノー勉”でOK
特化物講習の参加前は、”ノー勉”で大丈夫です。
ノー勉でも、講習をしっかりと聞けば合格できるようになっているので安心してください。
小学生から勉強してない中卒の方でも「ノー勉で大丈夫」と言うくらいのレベルです 笑
②とにかく講義をしっかりと聞く事!
特化物の修了試験に合格する最大のポイントは、「講義をしっかりと聞く事」です。
受講する地域や講習機関によって、講義の内容は若干異なります。
しかしネット上には、“テストに出題されるポイントや答え”を講義中に教えてくれたと言う声ばかり上がっているようです。
とにかく講義を真面目に聞かないと、不合格になる可能性があるので気をつけましょう!
③試験を舐めすぎない
“修了試験を舐めすぎない”というのも大切なポイントです。
試験に落ちている人もいるので、講習の中で大事なポイントは聞き流さないように気をつけましょう。
●試験問題のレベル感
参考までに、試験で実際に問われた内容をいくつか記載しておきます。
- 塩化ビフニエルは特化物何類に属する?
- アンモニアの吸収缶は何色?
- 酸欠場所で使えないマスクの種類は?
- 定期自主検査の記録は何年保存する?
- 健康診断は作業主任者の職務範囲に入っている?
上記のような内容がわからないと言う方は、講義を聞かないと普通に落ちるでしょう。
“特化物“の資格を取得するメリット
特化物の資格を取得するメリットには、次のようなものがあります。
- 対象業務の作業主任者になる事ができる
- 仕事の幅が広がる
- 会社によって、昇給・昇進の対象となる事がある
- 転職の際に有利になる
特化物の資格は簡単に取得できて様々な場面でアピールできるため、建設業・溶接業・プラント勤務の方などは、とりあえず取得しておいて損はないでしょう。
特化物の資格で活躍できる仕事は、配管工・溶接工・めっき工などの職人、印刷工場・化学工場・機械工場などで特化物を扱う工場員、医療器具の洗浄を行う医療関係従事者など多岐に渡ります。
これらの業界でキャリアアップや転職を考えているのであれば、是非とも取得しておきたい資格の一つです。
筆者の”特化物技能講習 受講体験記”
さいごに、筆者が”特定化学物質及び四アルキル鉛作業主任者“の技能講習を受講した際のことを書いておきます。
1日目
今回も、いつもお世話になっている東京の技術技能講習センターさんで受験しました。
私が受講した際の参加者は、溶接関係95%、プラント関係5%と言った感じでしょうか。20〜50代くらいの男性が中心で、女性や外国人の姿もありました。
1日目:講義
1日目は、ひたすら1日中講義を聞きます。
特化物主任者の概要・保護具の使い方・作業環境の話が中心でした。
私は有機溶剤や職長の資格を既に取得しているため、内容の被っている点が多いと感じました。
はっきり言って面白い話ではありません。一部の真面目な人を除いて、受講者の8割以上はだるそうに聞いている印象を受けます。
2日目:講義、修了試験
2日目は、法令などの講義を6時間受けた後に修了試験があります。
修了試験に落ちると資格がもらえないので、2日間の全ては修了試験のためにあると言っても過言ではありません。
修了試験は30分で、各科目40%以上・全体で60%以上の得点で合格です。
私が受講した際の試験の内容は、”講義を聞いていれば超簡単!“という内容のものでした。
講義を全く聞いていない状態で受験したら、普通に落ちていたと思います。
試験に落ちた人はいた!?
私が受講した際は、試験に落ちた人がいました。受講者のうち5%くらいだったと思います。
油断していると、本当に落ちることがあります!
しかし再試験の制度などを利用して、合格点を取るまで何度でも受講する事ができるようでした。
“試験や講義のやり直しが嫌””再試験料がもったいない”と言う方は、修了試験を舐めすぎないように気をつけましょう。
まとめ
特化物の資格は、誰でも超簡単に取れます!
少しでも特化物資格が気になっている方は、すぐに申し込んでみてください。