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【体験談】低圧電気取扱者資格を取得した方法まとめ

【体験談】低圧電気取扱者資格を取得した方法まとめ

こんにちは!資格マニア2年生のどどっちです。

今回は、電気工事や電気機器の使用で必要な”低圧電気取扱者資格(低圧電気取扱 特別教育)“を取得しました。

1日講習を受ければ誰でも取れるタイプの資格なので、簡単に取る事ができました!

この記事では、低圧電気取扱者の資格を取得した方法や、講習の体験談などを載せています。

これから低圧電気取扱特別教育を受講して、低圧電気取扱者の資格を取ろうと考えている方の参考になれば幸いです。

低圧電気取扱者(低圧電気取扱 特別教育)とは?

低圧電気取扱者の資格は、労働安全衛生法で定められた「交流で600V以下、直流で750V以下の電圧」を取り扱う際に必要な国家資格です。

労働災害の防止をはかるために事業者に実施が義務付けられている”低圧電気取扱 特別教育”を受講し、修了することで資格が得られます。

また厳密には、「低圧の充電電路の敷設若しくは修理の業務又は配電盤室、変電室等区画された場所に設置する低圧電路のうち充電部分が露出している開閉器の操作の業務」に就く際に必要な資格です。

なんだか難しそうですが、「感電しそうな仕事や、電気工事の仕事に就く際に取るべき資格」といった感じです。

低圧電気取扱者でできる事

低圧電気取扱者の資格でできることは、低圧電気を取り扱う仕事全般です。

低圧電気とは、「交流で600V以下、直流で750V以下の電圧の電気」のことで、一般的に家庭やオフィスなどで使っている電気のことです。

低圧電気を扱う、住宅やビルの配線工事・電気機器の配線や取り付け・コンセントやエアコン、照明器具の取り付け作業などができるようになります。

また低圧電気の規格以上の電気を扱う際には、「高圧・特別高圧電気取扱者」の資格が必要です。

低圧電気取扱者(低圧電気取扱 特別教育)の詳細

低圧電気取扱者(低圧電気取扱 特別教育)の詳細は、下記のようになっています。

主催国家(国家資格)
試験地全国の技能講習機関
試験方式学科講習・実技講習
試験日時随時
受験資格満18歳以上
受験料講習機関による
合格発表講習機関による

低圧電気取扱者は原則、国から認定を受けた講習機関で受講します。

講習機関によって詳細が異なるので、自分の住んでいる場所の講習機関を探して調べましょう。

特別教育の内容(14時間)

低圧電気取扱特別教育は、学科7時間・実技7時間の合計14時間の講義です。

学科講義7時間を講習機関で受けた後、自分の会社で先輩などから実技レクチャーを7時間受ける、2日間型の受講形態が最も多いようです。

科目時間数
低圧の電気に関する基礎知識1時間
低圧の電気設備に関する基礎知識2時間
低圧用の安全作業用具に関する基礎知識1時間
低圧の活線作業及び活線近接作業の方法2時間
関係法令1時間
低圧の活線作業及び活線近接作業の方法(実技)7時間

電気工事士の資格を持っていても、受講が必要!

電気工事士の資格を持っている場合でも、低圧電気取扱の特別教育を受講する必要があります。

「低圧電気取扱者と電気工事士の違い」

なぜ特別教育よりも難易度の高い電気工事士の資格を持っていても、特別教育を受講する必要があるのでしょうか。

理由は、それぞれの資格で管轄する省庁が違うためです。

電気工事士は経済産業省、低圧電気取扱特別教育は厚生労働省が管轄しています。

2つの省庁が絡んで複雑な仕組みになっているために、電気工事士の資格を持っていても特別教育を受ける必要があるという仕組みが出来ています。

このようなケースは、国家資格ではとても珍しいですね!

低圧電気取扱者資格(低圧電気取扱 特別教育)の難易度

低圧電気取扱者資格の難易度は、非常に簡単です。

特別教育タイプの資格は原則、講習を受ければ誰でも100%取ることができる資格です。

つまり、講習を受ける時間とお金があれば誰でも資格を取る事ができるのです。

しかし講習機関によっては、受講態度が悪い場合などには資格を渡さないといった事もあるため、注意が必要です。

低圧電気取扱者資格(低圧電気取扱 特別教育)の合格率

低圧電気取扱者資格の合格率は、講習機関によって異なります。

しかし講習を受ければ誰でも取れる資格である事からも、合格率は100%にほど近いと言われています。

講習機関側も、「資格を中々渡さない講習機関だ!」という噂がたつと困るため、多少の受講態度の悪さであれば見てみぬふりをしているところが多いようですね。

低圧電気取扱者資格(低圧電気取扱 特別教育)に合格するポイント

①自分に合った講習機関を選ぶ

低圧電気取扱特別教育に合格するポイントとして、自分に合った講習機関を選ぶ事が挙げられます。

朝早くから講習を行うところが多いため、早起きに自信のない方は、自宅から近い講習機関を選ぶのが良いでしょう。

また職場の先輩やネットの情報を参考に、評判の良い講習機関を選ぶのがおすすめです。

②受講態度を意識する

合格するにあたって、講義をしっかりと聞く姿勢が大切です。

講習機関で行われる学科講義では、居眠りをしたり受講態度が悪い場合に、不合格となる事があります。

実技講義の方は、自分の所属する会社で行われる事が多いので不合格になることはほぼないでしょう。

資格取得だけでなく、自分や仲間の安全のためにも、きちんと講義を聞きましょう。

③予習なしで参加しても大丈夫

低圧電気取扱特別教育は、予習をしないで講習に参加しても大丈夫です。

筆者も電気工事をしたことはありませんが、ノー勉で講習に参加しても問題ありませんでした。

ただし中学・高校で学習した「電圧・電流・抵抗」などの科目を忘れている方は、予習をして行くと良いかもしれません。

特別教育自体には修了試験がないので、資格を取るだけなら、正直分からないままでも問題ありません。

しかし自身や仲間の安全のためにも、きちんと勉強しておいた方が良いでしょう。

④低圧電気取扱者の修了テストに合否はなし!

低圧電気取扱特別教育を受講しようと考えている人も多くが気になっているのが、修了テストについてです。

結論、低圧電気取扱特別教育に修了テストはありません!

特別教育では技能講習と違って、修了テストに合格しないと資格がもらえないなどといったことはありません。

しかし多くの講習機関では、「確認テスト」として講義の最後に修了テストを行なっています。

このテストは講義の復習に利用したり、講義をきちんと聞いてもらうために「テスト、あります!」などと言っているだけで、法的な拘束力はないので安心しましょう。

そのためテストに合格しても不合格であっても、資格を取ることが出来ます。

低圧電気取扱者資格(低圧電気取扱 特別教育)を取得するメリット

低圧電気取扱者の資格を取得するメリットには、下記のようなものがあります。

  • 低圧電気の工事ができるようになる
  • 就職・転職の際に役に立つ
  • 電気設備についての基礎知識が学べる
  • 感電事故などを防ぐ知識が身に付く

低圧電気取扱者の資格を取る最大のメリットはもちろん、低圧電気の工事ができるようになる点です。

就職・転職の際に履歴書に書く事もできますが、1日の講義を受講すれば誰でも取ることのできる資格のため、持っているからといって特別扱いされることはないでしょう。

しかし低圧電気取扱者は、電気工事士などの資格を持っていたとしても取る必要のある必須資格です。

将来電気工事を行う予定のある人であれば、取っておいて損はないでしょう。

ネットの求人情報などを見ると、「電気工事士+低圧電気取扱者」の2つの資格を持っている人を探している会社が多いですね!

筆者の受講体験談

今回私は、千葉県で特別教育を受講して資格を取りました。

特別教育は複数回受験していますが、正直講義を聞くだけなので、国家資格の割には簡単に取れます。

最後にテストがありますが、技能講習とは違って試験に落とされることはありません。

低圧電気取扱者の講義は、短絡や漏電などの知識が以前取得した消防設備士乙7やアーク溶接の特別教育と被っていたため、そこまで難しい内容とは感じませんでした。

決して面白い内容ではないので、睡魔との戦いです 笑

また一緒に講義を受講した方は、建設関係が8割,電気工事関係が2割程度でした。

電気工事を行うことを前提としていて、「次は電気工事士の資格も狙っていきたい」という気持ちになる講義だったので、とても良かったです。