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南インドの州営酒店”TASMAC”で一人飲み

南インドの州営酒店”TASMAC”で一人飲み

こんにちは!どどっちです。

南インドのタミルナードゥ 州にあるチェンナイの州営居酒屋、TASMAC(Tamil Nadu State MarketingCorporation Limited)で一人飲みしてきました!お金を払っている分メンタルは安定していましたが、結構刺激的でした 笑

インドは、ヒンドゥー教とイスラム教が多数派で、そのどちらでも酒は禁忌となっています。中でもタミルナードゥ州は、酒を完全禁止としている州と比べると規律はややゆるいですが、酒の販売は諸外国と比べるとかなり厳しい規制があり流通量も少ないです。

チェンナイでは、許認可を取得している一部のホテルを除くと、他にお酒を買うことのできる場所はTASMACしかありません。流通を管理している政府直轄の「TASMAC」こそがチェンナイにおいての唯一の正式な酒屋であり、居酒屋なのです。

TASMAC以外でも、ブラックマーケットや怪しいお店ではビールやワインを購入することができる場所もありますが、日本でマリファナを買うようなもので、完全に違法な場合がほとんどなので基本は手を出さないほうがいいでしょう。偽物の危険な酒も多く出回っているとリキシャの運転手が話してました!

TASMAC(Tamil Nadu State MarketingCorporation Limited)

TASMAC(タスマック)とは!?

https://en.wikipedia.org/wiki/TASMACより引用

TASMAC(Tamil Nadu State MarketingCorporation Limited)は、タミル・ナードゥ州が完全に所有して管理する国有企業で、アルコールの小売・卸売全体を管理する団体です。タミルナードゥ州では唯一のアルコール小売企業となっています。

1937年にインド議会において前身となる仕組みが始まって以来、徐々にアルコール規制に関する制度が改定され、1983年にTASMACが設立されます。小売販売においては、民間の企業にライセンスを販売してアルコール販売を解禁していましたが、2003年の法改正において、TASMACはタミルナードゥ州での唯一のアルコール小売業者となります。

2004年までには民間のアルコール販売業者が撤退または買収されて、TASMACが州内の全てのアルコール販売を独占するようになったのです。お酒の販売は政府直轄の国有企業しかできないというのですから、日本と比べると全然価値観が違いますね!

南インドアルコール市場の急成長

南インドの多数派が信仰するヒンドゥー教では、「マヌ法典」によって飲酒は五つの大罪の一つとされています。また、ヒンドゥー教に次いで信仰者の多いイスラム教も同様に、コーランにおいて飲酒はハラム(禁止事項)とされているのです。

ヒンドゥー教徒とイスラム教徒が国民の大半を占めるインドにおいて、かつてはアルコールは禁止とされていましたが、現代では人々のライフスタイルが変化し、徐々に飲酒に対する考え方が変化しています。

未だ日本のようにスーパーやショッピングモールで24時間気軽に購入することはできませんが、近年アルコール市場が急成長を遂げているようです!

TASMACに行ってきました!

今回私が訪れたのは、チダンバラムスタジアムの近くにある、VALLIWINESさんです!(現在はすでに閉店してしまったようです。)WINESと書いてありますが、ワインショップではありません。インドは意外にもムンバイがあるマハラシュトラ州などをはじめとして、インドワインの産地でもあるのです。

「TASMAC」と書かれた看板があるのが、オフィシャルショップの証ですね!店構えがかなり怪しいです 笑

VALLIWINES
住所:Meenambal Nagar、राधाकृष्णननगर、ओल्डवाशेर्मंपेट、चेन्नई、तमिलनाडु600039

一階は立ち飲みコーナーでした!観光客などが入る様子ではなく、私がかなり浮いています 笑。

ビュッフェ形式のおつまみコーナー。味見させてもらいましたが、日本人には合わないですね。。衛生面もかなり気になってしまいます。

店の奥にはペプシの冷蔵庫があり、キンキンまでとは言わないものの冷えたビールが売ってます。ノンアルコールのハラルビールみたいなものも売っていて、そちらをみなさん飲んでいるようですね!

2階に上がるとテーブル席があり、テレビが付いています。完全に場違いな奴が来たと思われている空気を感じましたが、ビールを注文します!

瓶ビールと、プラスチックコップが付いてきました。一応カールスバーグみたいです。ビールは全く冷えていませんが、南インドなのでそんなものですね。

キャップはすでに空いているものを、開けたふりをしていました 笑。多分瓶はこの店で使い回しています。公営といえども怪しい。。南インドなのでそんなものですね。

中身のビールは本物でした!!しかし、冷たいビールが飲みたい!

飲んでいる人に話しかけてみると、何を話しても「お金がないからおごってほしい」ばかり同じ話を繰り返してきます 笑。他の会話は一切してくれないので、店を後にしました!!国営なのか、料金をボラれるということはなかったですね!

店の前は人通りがあるので、酔っ払ってフラフラしていてもいきなり襲われるなどといったことはなさそうです。2軒目、3軒目とTASMACをはしごしました!!完全に酒屋としてだけのTASMACだとお酒を買うことしかできないですので、居酒屋やバーのように飲めるスペースを探している場合は、事前に調べて行ったほうがいいですね!

TASMAC、面白かったです!勉強になりました。