こんにちは!どどっちです。
先日、“銀行業務検定 相続アドバイザー3級”試験をCBTで受けました。
財務3級・法務3級・税務3級・事業生評価に続く5回目の銀行業務検定ですが、無事に独学&一夜漬けで合格することができました!
この記事では、合格までに使用した参考書や、独学・一夜漬けで合格できた勉強方法などを書いています。
これから相続アドバイザー3級を受験する方の参考になれば幸いです。
銀行業務検定 相続アドバイザー3級とは?
銀行業務検定は、1967年に設立された銀行業務検定協会が実施する金融系の資格試験で、銀行業務の能力について証明する資格として最も有名な資格です。
一般的には、日本国内の銀行員がキャリアアップのために取得する試験として広く知られています。
また銀行業務検定は種目・難易度別に30〜40種類の試験に分かれています。
●相続アドバイザー3級の位置づけ
相続アドバイザーは、銀行業務検定の数ある種目の中でも新人〜中堅クラスの銀行員に大変人気の資格。勤続3〜6年目に取っている方が多いというデータが出ています。
銀行員にとって、相続の知識は必須。特に店舗に勤務している方であれば、少なからず相続に関わる機会があるでしょう。
財務・税務・法務・年金アドバイザーなどの人気資格とともに、昇格や昇給の要件に設定されている銀行が多く、銀行業務検定を代表する資格の1つです。
●相続アドバイザー3級(CBT)の詳細
それでは早速、相続アドバイザー3級(CBT)の詳細を見ていきましょう。
主催 | 銀行業務検定協会 |
試験地 | 全国各地 |
試験方式 | 四答択一式 |
試験日時 | 随時 |
受験資格 | なし |
試験時間 | 150分 |
問題数 | 50問(正答率60%で合格) |
受験料 | 4,400円 |
合格発表 | 即時 |
相続アドバイザー3級の難易度
相続アドバイザー3級の難易度は、非常に簡単です。
銀行員でない筆者でも、一夜漬けで試験に合格することができました。銀行員として実務を行なっている方であれば、ノー勉でも受かることでしょう。
また相続アドバイザーは、合格者の情報や過去問を参考にして試験対策をきちんとすれば、そこまで難しい試験ではありません。長くても1ヶ月程度の勉強時間を確保すれば誰でも合格できます。
相続アドバイザー3級の合格率
相続アドバイザー3級の合格率は、おおよそ35〜50%程度です。
しかしデータを見ると、実施回によって合格率が大きくばらついています。
過去のデータでは、合格率が低い時で20〜25%くらい、高い時は45〜55%くらいのようです。
受験する際は、はずれ回に当たらないように祈りましょう。
相続アドバイザー3級の試験範囲
相続アドバイザー3級の試験範囲は、大きく4つの科目に分かれています。
①相続の基礎知識
相続の基礎知識の科目では、相続に関する一般的な法務・税務の知識を問われます。
具体的には、相続人・相続分・遺産分割協議・相続税や贈与税の計算方法などの基礎知識です。
②相続と金融実務
相続と金融実務の科目では、相続に関する銀行の手続きを問われます。
仮払い制度や死亡した場合の遺族への対応のほか、融資や抵当権などの手続きについて細かく問われます。
③その他周辺知識
その他の周辺知識では、事業承継・コンプライアンス・遺言信託・リバースモーゲージなどの少し専門的な知識を問われます。
④事例問題
事例問題では、相続手続きにかかる銀行側の対応について、事例を用いた問題が出題されます。
上記の3科目をしっかりと勉強していれば、解くことができるようになっています。
相続アドバイザー3級に合格するための勉強方法
相続アドバイザー3級は、原則独学
相続アドバイザー3級は簡単な試験のため、本屋で参考書などを購入して勉強をすれば十分合格することが可能です。
そのため、多くの受験者が独学で試験に臨んでいます。よほど勉強に自信がない人でない限り、資格スクールなどに通う必要はないでしょう。
宅建や行政書士などの法律系資格で「相続」を勉強したことのある方であれば、ノー勉でも合格可能だと思います。
過去問が最も有効な勉強方法!
相続アドバイザー3級の試験で最も有効な勉強方法は、過去問を繰り返し問いて覚える方法です。
銀行業務検定はどの科目でも、過去問を覚えるのが効率的な勉強方法だと言われています。
特にCBT形式で受験する場合は、過去問と全く同じ問題が出題されることもあります。
過去問対策を必ず行いましょう。
相続アドバイザー3級は一夜漬けでOK!
相続アドバイザー3級の試験は、一般的な社会知識を身につけたビジネスパーソンであれば、一夜漬けの勉強でも十分に合格することができます。
他の合格者のブログなどをみても、1日〜2週間程度の短期間で合格している方が大半です。
またCBT形式であれば、すぐに再受験が可能です。ガチガチに対策をして試験に臨む必要はないでしょう。
これで合格!相続アドバイザー3級のおすすめ参考書はこれだ!
①相続アドバイザー3級 問題解説集
相続アドバイザー3級で最もおすすめの参考書は、銀行業務検定を運営している経済法令研究会が公式問題集として出している「相続アドバイザー3級 問題解説集」です。
問題解説集という名前で発売されていますが、中身は過去問題集です。直近に実施された複数回分の過去問と丁寧な解説が載っています。
相続アドバイザー3級の試験では過去問の類似問題がたくさん出題されるため、過去問を利用して勉強をするのが効率が良いと言われています。
できれば最新のものを購入するのがおすすめですが、1・2回前のものを利用しても特に問題はないでしょう。
②相続アドバイザー3級 公式テキスト
問題集だけでは不安な方や相続について初めて勉強する方は、公式テキストを購入するのがおすすめです。
公式テキストということもあって、試験範囲の全てがカバーできる内容となっています。
また公式問題集と内容がリンクしているため、問題集を解いて分からなかった部分を調べるのに最適な参考書です。
独学&一夜漬けで合格するポイント
①満点を目指さない
相続アドバイザー3級の試験は、60%の問題に正解すれば合格することができます。
とにかく合格だけできればいいという場合は、満点を取るための勉強する必要がありません。
70%〜80%くらいの正答率を目指して勉強すれば大丈夫でしょう。
私も合格した際は、正答率62%でギリギリでした。
試験範囲について深く学びたい方や、会社で取得期限が迫っていて絶対に落ちることができないという方は、100点を目指して勉強することをお勧めします。
②計算問題は捨てる
相続アドバイザー3級の試験では、相続税額や預金の仮払い可能額などの計算問題が出題されます。
しかし計算問題は1〜4問程度しか出題されないため、捨てても問題ありません。
計算問題は苦手だという方も多いのではないでしょうか。
計算問題と関連する部分を全て捨てることで、短期間で効率よく合格ができるでしょう。
③とにかく過去問を繰り返し解く
合格するのに重要なのは、とにかく過去問を繰り返し解いて出題パターンを覚えることです。
合格者のブログを見ても、ほとんど全員が過去問を繰り返し解くことを推奨しています。
過去問、過去問、過去問!とにかく過去問が重要です!
相続アドバイザー3級を取得するメリット
相続アドバイザー3級を取得するメリットには、次のようなものがあります。
①相続の基本的な知識を身につけることができる
相続アドバイザー3級の資格を取得すると、相続に関する基本的な知識を身につけることができます。
相続は税金や保険と同じで、学校教育ではほとんど触れられることのない科目です。銀行員が実務で役立つのはもちろん、自分自身が家族の遺産を相続することになった際にも役に立ちますね。
②銀行員の昇給・昇格に有利
相続アドバイザー3級の資格は、銀行員の昇給や昇格の条件として参考にされることがあります。
そのため銀行によっては、入社後の研修などで取得をさせることもあるようです。ただし、銀行によっては要件としていないこともあるので注意が必要です。
また、相続アドバイザーの資格を持っていない同僚と比べて、相続の実務をする機会が多くなる可能性が高いです。お客様からの信頼度や上司の評価もアップすることでしょう。
③法律・金融系資格の取得に役に立つ
相続アドバイザー3級の試験で学んだ相続の基本知識は、宅建や行政書士などの法律系資格と試験範囲が一部被っています。
そのため法律系の資格をこれから取得する方にとっては、役に立つことでしょう。
また、ファイナンシャル・プランナーなどの金融系の資格とも試験範囲が被っています。
上記のような資格を取得する予定のある方にとって、相続アドバイザー3級の試験はおすすめです!
*相続アドバイザーを取得しても、具体的な税務や法務はできない点に注意
相続アドバイザー3級は取得するメリットも多く、プロフェッショナルとして活躍することのできる資格です。
しかし相続アドバイザーの資格をしても、お客様の個別具体的な相続税の計算や登記などの業務を行うことはできません。
これらの業務を行いたいという方は、税理士や弁護士などの資格を合わせて取ると良いでしょう。