こんにちは!資格マニア2年生のどどっちです。
今回は、救助袋や避難はしごで有名な”消防設備士 乙5“の試験を一夜漬けで受験しました。
結果、一発合格!
非常に簡単な試験だという印象を受けました。
この記事では、消防設備士乙5に一夜漬けで一発合格した方法や、試験の詳細などを載せています。
これから消防設備士乙5を受験する方や、試験を受けようか迷っている方の参考になれば幸いです。
消防設備士乙5とは?
消防設備士乙5は、金属製避難はしご・緩降機・救助袋などの消防用設備の整備を行うために必要な国家資格です。
乙5の資格で行うことができるのは整備・点検のみで、工事を行うためには別途甲種消防設備士の資格が必要になります。
●消防設備士 乙5の位置づけ
消防設備士乙5は、整備・点検のみしか行う事のできない資格だということもあって、人気の低い資格です。
業界で働いている方の場合、特に理由がなければ甲5の方を取った方が良いでしょう。
乙5を取る方の多くは資格マニアで、ビル管理業の方などが一部取っているという印象があるようです。
消防設備士乙5試験の詳細
それでは早速、消防設備士乙5試験の詳細を見ていきましょう。
主催 | 一般財団法人 消防試験研究センター |
受験資格 | なし |
出題形式 | 筆記(四択マーク式)、実技(記述式) |
試験時間 | 1時間45分(科目免除による短縮有り) |
合格基準 | 各科目60%以上 |
試験会場 | 全国の支部 |
消防設備士乙5の難易度
消防設備士乙5の難易度は、非常に簡単です。
消防設備とは全く関わりのない筆者でも、一夜漬けで合格する事ができました。
人の命を左右する大切な消防設備の資格であるものの、点検だけを行う乙5の資格は難しい試験ではありません。
長くても1週間〜2週間程度の勉強時間を確保すれば、簡単に取得できるでしょう。
消防設備士乙5の合格率
消防設備士乙5の合格率は、35〜50%程度で推移しています。
乙5は消防設備士乙種の中でも高い合格率が続く、非常に簡単な試験です。
職業柄、学校であまり勉強をしていなかったタイプの人が多く受験しているため、難易度の割にやや低めの合格率になっていると噂されています。
消防設備士乙5の試験範囲
消防設備士乙5の試験範囲は、4つの科目に分かれています。
消防関係法令(共通・類別)
消防関係法令では、その名前の通り消防に関わる法令が出題されます。
全ての類に共通する「共通問題」8問と、乙5試験のみで出題される「類別問題」7問が出題されます。
既に他の類で乙種消防設備士を持っている方は、共通問題が免除されます。
基礎的知識(機械)
基礎的知識の科目では、機械に関する基礎知識が出題されます。
力学や鉄鋼・溶接などの問題が中心で、高校生レベルの知識があれば解けるような問題です。
消防設備士乙6の資格を持っている方は、基礎的知識の科目が全て免除されます。
構造・機能および工事・整備
構造・機能および工事・整備の科目は、乙5試験の中心科目です。
乙5の対象設備である避難はしご・救助袋・緩降機が中心で、すべり台や避難橋などの器具も含まれます。
種別・構造・表示・工事の方法・強度・取付基準など、設備の詳しい構造や機能を学びます。
実技試験(鑑別等)
実技試験は、器具の判別や説明を行う筆記試験です。
「実技」という名前が付いているものの、実際に器具の設置や点検を行うわけではありません。
「この器具は何という名前で、何に使うものでしょうか?」といった具合の問題です。
甲種試験を受ける場合には、製図問題が出題されます。
消防設備士乙5に一夜漬け合格する勉強方法
消防設備士乙5に一夜漬け合格するために行った事は、
2時間テキストを読んで、10時間繰り返し問題を解いた。
のみです。
勉強時間は約12時間、一夜漬けで合格できました。
試験範囲は決して広くないため、一日かけて本気で覚えればバカでも合格できると思います。
私の場合は消防設備士乙6の資格を既に持っていたため、法令共通と機械知識が免除されていました。
免除なしで受験する方の参考にはならないかもしれないですね。
これで合格!消防設備士乙5のおすすめ参考書
ここでは実際に私が一夜漬け合格までに利用した、参考書2冊をご紹介いたします。
人によって合う合わないはあると思いますが、未経験者の私がこの2冊を読んで一夜漬け合格できたので、良い参考書である事は間違い無いでしょう。
①よくわかる!第5類消防設備士試験
テキストでおすすめなのは、弘文社が出している「よくわかる!第5類消防設備士試験」です。
資格マニアの間でも、危険物取扱者と消防設備士の試験では、弘文社のテキストを購入すればまず間違いはないと言われています。
試験範囲を網羅していて、とてもわかりやすく勉強できます。
実際に私も、こちらのテキストを利用して勉強したところ、合格する事ができました。
消防設備士乙6,乙7の試験でも、弘文社のテキストにお世話になりました。
②準備バッチリ 消防設備士5類問題集
弘文社の参考書の次におすすめなのが、電気書院の「準備バッチリ 消防設備士5類問題集」です。
今回初めて、電気書院の問題集を利用してみました。
消防設備士乙6を受験した際に、会場で持っている方が多かったのが電気書院の問題集で、気になっていました。
弘文社のテキスト一冊でも合格する事ができますが、弘文社のテキストではカバーしきれない部分を勉強できるのが、電気書院さんの問題集だと思います。
消防設備士の勉強では、時間に余裕のある場合は2社の参考書を利用して勉強すると良いでしょう。
消防設備士乙5に一夜漬け合格するポイント
①「長さ」は必ず暗記する
勉強時間があまり取れない方でも、問題集などで出題されている「長さ」は出題確率が高いため、覚えておいて損はありません。
具体的には、避難はしごの間隔、各器具の開口部・操作面積・避難空地・設置基準、誘導網の基準を覚えましょう。
かなり高確率で出題されるため、合否を分ける箇所といっても過言ではありません。
②避難橋・避難タラップ・すべり棒・すべり台は捨てる
参考書で「その他」に分類されている避難橋・避難タラップ・すべり棒・すべり台は、出題確率が低いため捨て科目に選ぶべきでしょう。
また出題された場合も、消去法と一般常識だけで正解を導き出せるような問題が多いようですね!
とはいえ出題される可能性があるので、時間に余裕のある方は一通り勉強しておきましょう。
③「類別法令」は必ず勉強する
消防設備士の試験では、科目ごとに40%以上の正答率をクリアする必要があります。
免除試験を受験する場合“類別法令”は最も問題数が少なく、7問中3問正解しないと不合格になってしまいます。
類別法令は問題数が少ないため、舐めてかからない方が良いでしょう。
④満点を目指さない
一夜漬け合格を目指す場合、満点を目指す必要はありません。
いかに勉強を省略して、科目ごと40%・全体で60%以上の正答率を出す事が出来るのかが重要です。
苦手な箇所や覚えにくい箇所はあえて捨てるのも、合格を目指すための戦略の一つですね!
消防設備士乙5を取得するメリット
消防設備士乙5を取得するメリットには、下記のようなものがあります。
- 救助袋・避難はしご・緩降機などの点検ができるようになる
- 設備会社やの就職・転職に有利
- 不動産会社の就職・転職に有利
消防設備士乙5は、主にビル管理・メンテナンス業界で活躍することのできる資格です。
救助袋や避難はしごは比較的数の少ない消防設備のため、乙5単体での資格の需要はほとんどありません。
求人サイトなどでも、乙5の資格を持っているだけではほとんど仕事が見つからないでしょう。
他類の消防設備士資格や、電気工事士・ボイラー・危険物取扱者・警備などの資格と併せて取得することで初めて、業界で活躍できる人材として注目を浴びることでしょう。