こんにちは!資格マニア3年生のどどっちです。
今回は、振動工具を使用する際に必要な”振動工具取扱作業者“の資格を取得しました。
この記事では、振動工具取扱作業者の資格が必要な振動工具や、資格を取得する方法などをご紹介しています。
これから振動工具取扱作業者の資格を取得しようとしている方の、参考になれば幸いです。
振動工具取扱作業者とは?
振動工具取扱作業者とは、振動工具の取扱いに従事する従業員に義務付けられた”安全衛生教育”を修了することで手に入る資格です。
また「資格」と書いていますが、厳密には「安全衛生教育を終了して、業務に従事できる状態」のことを指しています。
建設業において必要な機会が多く人気の資格ですが、イベント業や工場などでも、業種によって必要性が高く人気です。
●振動工具とは?
振動工具とは、その名前の通りブルブルと振動する工具です。
振動工具の中でも、長時間作業を行うことで振動障害などの障害・病気を引き起こす工具について、振動工具取扱作業者の教育を受ける必要があります。
またあくまでも「業務」で使用する振動工具のみが対象で、プライベートで個人的に利用する場合には、振動工具取扱作業者の資格は必要ありません。
振動工具取扱作業者の資格が必要となる工具
振動工具取扱作業者の資格が必要となる工具には、下記のようなものがあります。
- さく岩機
- コンクリートブレーカー
- チッピングハンマー
- エンジンカッター
- タイタンパー
- タンピングランマー
- インパクトレンチ
- エアドライバー
- 電気グラインダー
- ジグソー など
資格が必要な工具には、①ピストンによる打撃機構を有する工具,②内燃機関を内蔵する工具,③携帯用皮はぎ機等の回転工具,④携帯用タイタンパー等の振動体内臓工具,⑤携帯用研削盤など,⑥卓上用研削盤または床上用研削盤,⑦締付工具,⑧往電動工具の8つの種類があります。
ブルブルと震える工具のうち資格が対象となる工具かどうか迷った場合、多くの場合は資格が必要な工具に当てはまります。
また「チェーンソー」 は振動工具ですが、事故などが多いためまた別の教育を受ける必要があります。
振動工具取扱作業者の資格を取得しただけではチェーンソーは扱えないため、注意が必要です。
振動工具取扱作業者(安全衛生教育)の詳細
振動工具取扱作業者(安全衛生教育)の詳細は、下記のようになっています。
主催 | 国家(準国家資格) |
試験地 | 全国の技能講習機関・事業所 |
試験方式 | 学科講習 |
試験日時 | 随時 |
受験資格 | 満18歳以上 |
受験料 | 講習機関による |
合格発表 | 講習機関による |
振動工具取扱作業者の講習は、講習機関や事業所によっても日時や費用が全く異なります。
基本的には勤めている会社が講習を受けさせてくれるため、従っていれば問題ありません。
自分で講義を受講する場合は、受験料や実施日時など自分にあった講習機関を選びましょう。
●講習の内容(4時間)
振動工具取扱作業者の講習内容は、下記のようになっています。
科目 | 時間 |
振動工具に関する知識 | 1時間 |
振動障害及びその予防に関する知識 | 2.5時間 |
関係法令等 | 0.5 |
また振動工具取扱作業者の講習に実技はなく、学科講習のみです。
科目免除などは無いため、合計4時間の講習を全ての人が受ける必要があります。
内容は超簡単ですが、日振動ばく露量や3軸合成値の計算では、数学の知識が少し必要になります。
振動工具取扱作業者の難易度
振動工具取扱作業者の難易度は、非常に簡単です。
振動工具取扱作業者の資格は、免許・技能講習・特別教育・安全衛生教育と4つの種類がある技能系資格のうち、一番簡単な安全衛生教育に含まれます。
●振動工具取扱作業者にテストはない!
また合否を分けるテストなどがないため基本的に落ちることはなく、4時間の所定の講習をきちんと聞けば、誰でも資格を取得する事が可能です。
講習機関によっては確認テストのようなものを実施しているところもありますが、合否には関係ないので気軽に受験しましょう。
振動工具取扱作業者の合格率
振動工具取扱作業者の合格率は、98〜99%だと言われています。
所定の時間の講習を聞けば落ちることはないので、原則100%合格する事が可能です。
しかし講習の態度が悪かったり、体調不良などの理由で稀に不合格となる事があるようですね。
振動工具取扱作業者を取得する方法
振動工具取扱作業者の資格を取得するためには、事業者または専門の機関が行う講習に参加する必要があります。
講習は4時間と決められていて、4時間の間、最初から最後まできちんと話を聞いていれば、誰でも資格を取る事ができます。
多くの場合は専門の講習機関で受講しますが、稀に事業者が主体となって講習を実施する場合もあるようです。
振動工具取扱作業者を取得するメリット
振動工具取扱作業者の資格を取得するメリットには、下記のようなものがあります。
- 履歴書に書ける
- 振動工具取扱いの作業に就く事ができる
- 現場・仕事が増える
- 職場によっては手当てが出る
- 安全に関する知識がつく
振動工具取扱作業者は、資格というよりも教育といった立ち位置で捉えられる事が多く、得られるメリットはそこまで大きくありません。
対象の業務に就く際に必ず講習を受けなくてはいけないため、よほどブラックな職場で働いていない限り、振動工具を扱う従業員の全員が持っている資格だと言えます。
履歴書などに書く事で職歴の一部としてアピールする事ができますが、他に技能講習などの資格を持っている場合、書くのを控えても良いでしょう。
振動工具の業務に就く事が決まってから資格を取得しても、正直遅くありません。
安全知識を高める事ができるので、業務に就く予定がない方でも、資格を取っておいて損はないのではないかと思います。