こんにちは!どどっちです。
今回は、消費税法能力検定1級を独学で受験して、無事に一発合格する事ができました。
私は以前2級にも合格していましたが、2級・1級共に非常に簡単な試験であるという印象を受けました。
この記事では、消費税法能力検定1級に独学・一夜漬けで合格した際の勉強方法やコツをご紹介しています。
「消費税法能力検定を受験しよう」と考えている方の参考になれば幸いです。
消費税法能力検定とは!?
消費税法能力検定は、”公益社団法人全国経理教育協会”が実施する、消費税に関する知識を証明するための資格試験です。
全国経理教育協会(通称:全経)は、日商簿記と並んで有名な簿記資格である”全経簿記”などで知られる団体です。
また消費税法能力検定は、主に企業の経理担当者のスキルアップや、これから税理士を目指す方の入り口として実施されている資格試験です。
●1級の位置付けは?
消費税法能力検定は、1級・2級・3級の3つの級にレベルが区分されています。
今回私が受験した1級は、”簿記や経理事務がある程度できるようになった人が、税務を学ぶために取得するレベル”といった位置づけです。
「1級」の位置づけではありますが、税理士や簿記などの他の会計資格と比べると非常に難易度が低い試験です。
また税理士試験の「消費税法」の科目を勉強する際の、基礎レベルの確認として受験する方も多いようですね。
消費税法能力検定試験1級の詳細
それでは早速、消費税法能力検定1級の詳細を見ていきましょう。
主催 | 公益社団法人 全国経理教育協会 |
試験地 | 全国各地 |
試験方式 | 筆記試験 |
試験日時 | 年2回。午後13:00開始。 |
受験資格 | なし |
試験時間 | 90分 |
問題数 | 未定(100点満点) |
受験料 | 3,500円 |
合格発表 | 試験後約1週間程度でWeb発表 |
消費税法能力検定1級の試験範囲
消費税法能力検定1級の試験範囲は、下記のようになっています。
- 法令
- 課税基準・税率
- 税額控除等
- 申告・納付・還付等
- 雑則・罰則
- 地方消費税
- 経理処理
1級は、消費税に関する基礎知識を広く全般的に問われる試験です。
語彙問題が1題、計算問題が2題の計3題が出題されるパターンが多いです。
消費税法能力検定試験1級の難易度
消費税法能力検定1級の難易度は、非常に簡単です。
「1級」という名前がついているため難しい試験だと感じる方も多いようですが、決してそんなことはありません。
ゼロから始めても、1日〜1週間程度の勉強で十分に合格することが可能です。
消費税法能力検定試験1級の合格率
消費税法能力検定1級の合格率は、65〜85%程度で推移しています。
合格率に振れ幅があるのは、受験者数が少なくデータが取りづらいためでしょう。
試験回によって、難易度が大きく変わっているからではないようですね。
一般的に、簡易課税制度についての計算問題が出題された際には、合格率が下がる傾向にあると言われています。
消費税法能力検定1級に合格する4つのポイント
①過去問を解いて、採点されるポイントを理解する
消費税法能力検定1級に合格するために最も重要なポイントは、計算問題における「部分点の取れるポイント」を理解する事です。
計算問題では、全ての問題を解く事ができなくても、部分点を取ることができます。
また部分点を取ることのできる箇所は、比較的簡単な問題が多く、過去問などで傾向を分析することができます。
部分点の取れる箇所を覚える事ができれば、1日〜1週間程度の勉強時間でも合格する事が可能でしょう。
②複雑な計算問題は捨てる
試験本番に問題を解いていく中で、「これは解けない!」と感じた計算問題は飛ばしてしまいましょう。
特に一夜漬けでの合格を目指している場合は、練習不足から試験時間が短いと感じることも多いはずです。
満点を取らなくても合格できるため、複雑な問題を捨てて、簡単な問題の部分点を取ることに集中したほうが良いです。
③3桁ごとのカンマを忘れないようにする
消費税法能力検定では、3桁ごとに「カンマ」を書く必要があります。
カンマをつけ忘れてしまった問題は、全て不正解として取り扱われてしまいます。
解き終えた後にカンマを確認するなどして、カンマの書き忘れには最善の注意を払いましょう。
④とりあえず問題を解いて練習する
消費税法能力検定は、試験範囲の内容をほとんど覚えていなくても、問題を解く練習をすれば合格する事ができます。
特に一夜漬けや短期間での合格を目指している方は、テキストなどを読んで勉強することを飛ばして、いきなり問題を解いてみて勉強するのがおすすめです。
練習をして出題傾向を掴み、部分点の獲得ポイントを暗記するのが最優先です。
ただし消費税や経理についての知識が全くないという方は、一から勉強した方が良いでしょう。
これで合格!消費税法能力検定試験1級のおすすめ参考書
①消費税法能力検定試験1級 公式過去問題集
消費税法能力検定1級では、過去問題集を解いて練習するのが最もおすすめです。
消費税についての知識を元々持っている方であれば、過去問題集1冊だけで合格できると言っても過言ではありません。
過去問での練習が重要な理由は、「部分点の採点ポイントを理解する事ができるから」です。
短期間の勉強で合格を目指している場合は、過去問を繰り返し解いて練習することに集中したほうが良いでしょう。
②演習「消費税法」テキスト
消費税法能力検定1級でおすすめのテキストは、清文社の出している演習「消費税法」テキストです。
全経のホームページでは「2級・3級用」と書かれていますが、1級で利用しても問題ない内容となっています。
3級から1級まで、消費税法能力検定のテキストはこれ一冊で十分だと思います。
2級・3級用のテキストでは不安だという方は、ネットスクール社などから発売されている1級専用のテキストを購入するのがおすすめです。
税理士試験(消費税法)用の教材も使える!
税理士試験(消費税法)の腕だめしで消費税法能力検定を受ける方は、試験用に新しく教材を購入する必要はありません。
税理士試験の方が圧倒的に難易度が高いため、税理士試験の教材を利用して試験に挑んでも問題ないでしょう。
税理士試験に受かる実力がついていれば、消費税法能力検定1級はノー勉で合格できます。
消費税法能力検定1級を取得するメリット
消費税法能力検定1級を取得するメリットには、次のようなものがあります。
- 経理・財務の実務に役立つ
- 転職に有利になる
- 履歴書に書ける
- 税理士試験(消費税法)の基礎を勉強できる
消費税法能力検定1級は、「1級」なのに非常に簡単に取得する事ができる資格です。
そのため、この資格を取得しただけでは、受けられるメリットはほとんどありません。
他の会計資格と合わせて取得することで、就職・転職時のアピールポイントなどとして使う事ができるでしょう。
1級では消費税の基本的な知識を身につける事ができるため、「消費税について学んでみたい」という方が最初に目指す資格としては非常におすすめです。
また、税理士試験を目指している方や、企業の経理・財務部などで働いている方も役立つのでおすすめですね!