こんにちは!資格マニア2年生のどどっちです。
この記事では、出世や転職に役立つ「銀行員におすすめの資格」を14個まとめました。
キャリアアップを目指す銀行員の方や、これから銀行への転職を考えている方の参考になれば幸いです。
銀行員が取るべき資格
日本の銀行員は、出世や昇給のために多くの資格を取らなくてはいけないと言われています。
今回は数ある資格の中でも、キャリアアップに役に立つと言われているおすすめの資格をご紹介いたします。
業務上必ず取らなくてはいけない3つの資格【必須】
これらの3つの資格は、銀行員として働く上で必ず取る必要があります。
- 証券外務員1種
- 生命保険募集人
- 損害保険募集人
「取らないと仕事がない」「取らないと内定を取り消しされる」などといっても過言ではないほど、大変重要な資格です。
①証券外務員1種
証券外務員1種の資格は、株式・債権・投資信託をはじめとした金融商品を勧誘・売買するために必要な資格です。
資格を取らないと多くの銀行業務ができないため、必ず取る必要があります。
銀行や証券会社などで勤める金融マンであれば、取らないと採用してもらえなかったり、内定が取り消しになるといったこともよくある重要な資格です。必ず取りましょう。
②生命保険募集人
生命保険募集人の資格は、その名前の通り「生命保険を勧誘・販売」するさいに必要な資格です。
生命保険の販売を行っていない銀行はないと言っても過言ではないくらい、国内のほとんど全ての銀行が生命保険を取り扱っています。
生命保険募集人の資格を取らないと生命保険の勧誘・販売の仕事ができないため、多くの銀行では入社1〜2年目に取得を義務付けています。難易度の低い試験のため、不合格の場合は上司からの評価が大きく下がることでしょう。
③損害保険募集人
損害保険募集人の資格は、「損害保険を勧誘・販売」するさいに必ず必要な資格です。
生命保険と同様に、ほとんど全ての銀行では損害保険を取り扱っています。生命保険募集人の資格と同様に、入社1〜2年目に取得を義務付けている銀行が多いです。
必ず一発で合格しましょう!
ほとんど全ての銀行員が勉強している資格【必須】
- 銀行業務検定3級(税務・財務・法務)
- 日商簿記2級
- 金融コンプライアンス・オフィサー2級
- TOEIC、英検などの英語資格
上記の4種類は、銀行から、スキルアップのために資格を取るように促される資格です。
銀行員としてのキャリアを歩むのであれば、是非とも取得しておきたい資格と言われています。
①銀行業務検定3級(税務・財務・法務)
銀行員といえば、銀行業務検定が最も有名な資格ですね。
銀行業務検定は、銀行業務についての知識や技術を証明するための資格です。
数ある科目やレベルの中でも、「税務3級・財務3級・法務3級」の3つの資格は多くの銀行で取得をするように促されます。
銀行によっては昇給や昇進の要件として指定している場合もあるため、銀行員としてのキャリアアップを目指すのであれば、必ず取得しておきましょう。
②日商簿記2級
日商簿記2級は、企業の会計について学ぶことができる資格です。
企業融資を行なったり株式や社債などの金融商品を取り扱っている銀行では、企業会計について学ぶ必要があります。
昇給・昇進の要件としている銀行は少ない資格ですが、会計を学ぶために多くの銀行員の方が勉強しています。銀行業務検定の財務や税務と試験範囲が似ているので、銀行業務検定を勉強するついでに簿記2級も取得することが可能です。
③金融コンプライアンス・オフィサー2級
銀行では従業員がお金を取り扱うため、当然「コンプライアンス」に力を入れています。
コンプライアンスとは、「法令遵守」のことです。
銀行で行われる研修でも法令や規則について教えていますが、金融コンプライアンス・オフィサーの資格を合わせて取得するよう勧めている銀行が多いようですね!
④TOEIC、英検などの英語資格
外国人と取引を行う場合や、海外銀行との取引を行う場合には、英語のスキルが欠かせません。
ネイティブレベルに話せる必要はありませんが、海外との銀行業務を行う上で最低限の英語力が必要になります。そのため、多くの銀行員が英語の勉強をしています。
また外資系の金融機関で働く場合には、高い英語のスキルが要求されるでしょう。
出世・昇進・キャリアアップのために取るべき資格
- FP2級(ファイナンシャル・プランナー)
- 内部管理責任者
- 証券アナリスト基礎講座
- 宅地建物取引士(宅建)
- 中小企業診断士
- 銀行業務検定3級(信託実務・金融経済・法人融資渉外・投資信託)
- 銀行業務検定2級(税務・財務・法務)
①FP2級
FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格は、多くの銀行で昇進や昇給の要件になっています。
FPは、お金に関する知識を証明することのできる国家資格です。
税金や保険料の納付を行なったり、多くの金融商品を取り扱う銀行では、お金に関する幅広い知識が要求されています。FPの資格を取ることで、知識を証明することができますね。
②内部管理責任者
内部管理責任者は、銀行や証券会社の内部の状況が適切に管理されているかどうかを確認するための知識を証明する資格です。
多くの銀行で昇進や昇給の対象とされている資格のため、取得することをおすすめします。特に「管理や指導をするポジション」を目指している方は、必ず取得する便器でしょう。
また内部管理責任者の資格を取るためには、証券外務員一種の資格を必ず取得していなくてはならないため注意が必要です。
③証券アナリスト基礎講座
証券アナリスト基礎講座は、証券投資・分析の知識を証明するための資格です。
銀行や証券会社など、金融機関に勤める方の多くが取得している資格として知られています。証券外務員の資格では学ぶことのできなかった、より実践的な分析方法などを学ぶことができます。
多くの銀行で昇給・昇格の要件になっているため、キャリアアップを目指すのであれば必ず取得するべき資格です。
④宅地建物取引士(宅建)
宅地建物取引士こと「宅建」の資格は、不動産の知識を学ぶことができる資格です。
銀行では、建物や土地などを担保にしてお金を貸し出すことが多いです。そのため、銀行員は不動産の知識を学ぶ必要があります。特に「融資担当」を目指すのであれば、必ず取得するべき資格です。
また宅建では契約や相続などの基礎を学ぶこともできるため、法務の知識を学ぶこともできます。多くの銀行で昇給・昇進の要件になっているようです。
⑤中小企業診断士
中小企業診断士の資格は、中小企業の分析を行う知識を証明することができる資格です。
銀行員の中でも、中小企業の法人営業担当で働く方が取得するべき資格として知られています。経営や法務、財務会計などを学ぶ中小企業診断士では、銀行業務にも役立つ知識をつけることができるでしょう。
⑥銀行業務検定3級(信託実務・金融経済・法人融資渉外・投資信託)
銀行業務検定3級の科目の中でも、信託実務・金融経済・法人融資渉外・投資信託の4つは、同僚と差をつけることのできる「キャリアアップ資格」として銀行員の間で噂されています。
銀行業務検定のうち「財務・法務・税務」の3科目は、ほとんど全ての銀行員が取るため持っていてもあまり効果がありません。それ以外の科目も取ることで、やる気や努力をアピールすることができるようです。
⑦銀行業務検定2級(税務・財務・法務)
銀行業務検定のうち「税務・財務・法務」の2級は、銀行員としてのキャリアアップを望むのであれば、必ず取るべき資格だと言われています。
多くの銀行では、銀行業務検定2級の資格を昇格や昇給の条件にしています。
プロフェッショナルを目指す銀行員が取るべき資格
- 公認会計士
- 税理士
- 社会保険労務士
- テクニカルアナリスト
- TOEIC、英検などの英語資格
①公認会計士
公認会計士は、日本の会計分野における最上位の資格です。
公認会計士の資格を取ることで、会計や監査のトップレベルの知識を証明することができます。また銀行実務との親和性の高い資格のため、実務でも役に立つ場面が多いです。
プロフェッショナルを目指すエリート銀行員であれば、是非取得しておきたいですね!
②税理士
税理士は、公認会計士の下位資格として位置付けられている会計の資格です。
税理士の資格を取得することで、税務の知識を証明できると同時に、お客様の税金の相談に乗ることができるようになります。法人融資や金融商品の売買を行う銀行員に取って、お客様から税金のことを相談されることも多いでしょう。
またキャリアの幅も広がりやすくなることから、多くの銀行員が税理士資格を目指して勉強しています。
③社会保険労務士
社会保険労務士の資格は、労務のプロフェッショナルであることを証明する資格です。
銀行はコンプライアンスを重視しているため、従業員の働き方などには大変厳しいです。管理・監督をする知識を持ち合わせている社会保険労務士は、銀行員の中でも管理のポジションで重宝されるようです。
またお客様である企業と話をする際に、労務の相談にも乗ることができるようになりますね!
④テクニカルアナリスト
テクニカルアナリストの資格は、証券や為替の分析を行う際に使う「テクニカル分析」の知識を証明することができます。
金融商品や市場について、テクニカル分析を用いて客観的な意見を述べることができるテクニカルアナリストは、銀行でも活躍する場面が多いです。
特に「株式や為替」に関わる部署にいる銀行員は、アピールポイントとして活かす機会が多いそうですね!
⑤TOEIC、英検などの英語資格
プロフェッショナルな銀行員を目指すのであれば、英語の習得は欠かせません。
マーケット部門・海外支部担当・外国法人担当・海外トレーニーなどの部署では、特に英語の技能を必要とされることが多いです。
日本の銀行では、英語を使う部署は「エリートコース」と呼ばれることも多く、キャリアアップの機会が多いと言われています。また、プロフェッショナルな銀行員・国際的に活躍するバンカーを目指すのであれば、英語がスラスラと読み書きできるのは当たり前ですよね。
銀行員が資格・検定以外で毎日勉強していること
①ニュースのチェック
プロフェッショナルな銀行員にとって、毎日のニュースチェックは欠かせません。
経済や為替の動向を毎日確認する事は当たり前です。それ以外にも、取引先のお客様の業界の動向や政治の動向も確認する必要があります。
モーニングサテライトやブルームバーグ、日本経済新聞などの経済系メディアを見ている方が多いようですね!
②語学の勉強
銀行のお客様は、日本人だけではありません。外国人労働者の受け入れ政策などの政府の取り組みもあって、外国人のお客様も多くなりました。
また海外送金や外国の金融商品を購入する部署では、英語を使う機会も多いです。
そのため、銀行員は様々な語学を身につける必要があるのです。
日本語と英語を勉強しているのは当たり前なので、同僚と差をつけるために「中国語や韓国語などの近隣国の言語」も併せて勉強している方が多いようですね!
③金融商品の勉強
銀行では国債や保険をはじめとして、様々な金融商品を取り扱います。
そのため銀行員には、金融商品についての深い知識が求められます。
株式・融資・為替・投資信託・社債などの幅広い金融商品についての知識を深めましょう。
④接客・営業の勉強
銀行で働いている人のほとんどが、対面や電話ごしで接客を行う機会があります。当然、接客や営業の勉強をする必要があります!
銀行や営業所によって方針や教育は異なりますが、高い接客スキルを求めるところもあるようです。
銀行はお客様の大切なお金が動くということもあって、シビアな対応が求められることも多いです。銀行員の態度や接し方次第で、大きな問題に発展してしまうことも少なくありません。
まとめ
日本の銀行員は、昇給・昇格のために多くの資格を取っています。
銀行員としてのキャリアアップを目指すのであれば、学び続ける姿勢が大切ですね!