こんにちは!資格マニア2年生のどどっちです。
今回は、日本商工会議所が運営する流通業界の公的資格「販売士検定」の3級を受験しました。
結果、一発合格!
非常に簡単な試験であるという印象を受けました。
この記事では、販売士3級に一夜漬けで合格した勉強方法や体験談をまとめています。
これから販売士3級を受験しようと考えている方の参考になれば幸いです。
販売士検定(リテールマーケティング検定)とは?
販売士検定(リテールマーケティング検定)は、日本商工会議所が運営している、流通業界の知識を測る公的試験です。
販売士検定(リテールマーケティング検定)の合格者は、販売のプロとして「販売士」という称号を使う事ができるようになります。
国家資格ではないものの、製造業・流通業・卸売業・小売業で最も有名な資格とされていて、常に人気の高い試験です。
しかしネットショッピングなどの台頭を受けて受験者数が減少し、人気が下がりつつある資格のため注意が必要です。
●3級の位置づけ
販売士検定の中でも3級は、これから店舗の販売員を始める方や、流通業界への就職を考えている学生に向けた入門資格です。
そのため3級は、プロフェッショナルの世界ではあまり役に立たない場合が多いです。
転職活動のアピールポイントや名刺やHPに記載したいという方は、最低でも2級、できれば1級を取得しましょう。
販売士検定3級の詳細
それでは早速、販売士検定3級の詳細を見ていきましょう。
主催 | 日本商工会議所 |
試験地 | 全国のCBT試験会場 |
試験方式 | CBT試験(ネット方式) |
試験日時 | 随時(受験会場による) |
受験資格 | なし |
試験時間 | 60分(*2021年より変更有) |
問題数 | 100問(択一式) |
合格基準 | 5科目の平均点が70点以上で、かつ1科目ごとの得点が50点以上 |
受験料 | 税込4,200円 |
合格発表 | 当日受験直後 |
販売士検定3級は”CBT方式(ネット方式)”での受験が可能となったため、全国のテストセンターで、いつでも気軽に受験ができるようになりました。
販売士検定3級の試験範囲
販売士検定3級は、5つの科目に分かれています。
合格基準が「5科目の平均点が70点以上で、かつ1科目ごとの得点が50点以上」となっているため、全ての科目をまんべんなく勉強する必要があるのが特徴的です。
1.小売業の類型
小売業の類型では、販売形態の種類をはじめとして、ショッピングセンターやチェーンストアの種類や定義などが出題されます。
例えば、「チェーンストアの定義は、何店舗以上でしょう?」といった具合です。
バイングパワー・チェーンオペレーションなどといった流通業特有のキーワードなどを覚えましょう。
2.マーチャンダイジング
マーチャンダイジングとは、商品計画・商品化計画のことを指します。
商品の定義や価格設定、仕入れや発注・在庫管理などといった、流通ビジネスの基礎知識を学びます。
マーケティングを学ぶための、基礎知識を学ぶ科目だと言い変えても良いでしょう。
3.ストアオペレーション
ストアオペレーションの科目では、実際の店舗で行われる店舗オペレーションについて学びます。
具体的には、荷受・検収・商品補充などといったものから、包装・接客・クリンリネスなどといったものまで出題されます。
コンビニエンスストアやショッピングセンターで働いたことのある方であれば、誰でも知っているような簡単な内容です。
4.マーケティング
マーケティングの科目では、商圏の設定方法やマーケティングの4Pを学びます。
マーケティングの4Pとは、プロダクト(商品)・プロモーション(販促)・プレイス(立地)・プライス(価格)です。
リージョナルプロモーションやFSP(フリークエンド・ショッパーズ・プログラム)がよく出題されています。
5.販売・経営管理
販売・経営管理の科目では、損益計算や法令、事業の許認可などの管理部門の知識を学びます。
また家電リサイクル法や食品リサイクル法などの法令に関わる問題は、かなり高確率で出題されています。
その他接客マナーについての単元が含まれるため、尊敬語・謙譲語などの義務教育で習った内容を忘れている方は、再度覚え直す必要があるでしょう。
販売士検定3級の難易度
販売士検定3級の難易度は、非常に簡単です。
様々な資格紹介サイトを見ても、販売士3級は”1ヶ月程度の勉強で、誰でも取れる簡単な試験“だとされています。
商品やサービスの販売に関わる仕事に就いている人であれば、ノー勉でも取れるレベルです。
販売士検定3級の合格率
販売士検定3級の合格率は、45〜75%程度で推移しています。
受験者数は安定している割に試験回によって合格率に差が出ている点から、受験回によって難易度が変わりやすい試験だと言えるでしょう。
受験する際には、簡単な問題が出題される事を祈るしかないですね!
販売士検定3級に合格する勉強方法
販売士検定3級は、原則独学!
合格者のブログを見ていると、ほとんどの方は独学で試験に合格しているようです。
3級はそこまで難しい試験ではないため、長期間資格スクールなどに通う必要はありません。
参考書などを使って勉強するのが、費用も安くておすすめです。
「学校の授業や会社の研修などで学んでいる」という方以外は、独学での勉強を選ぶ方が多いです。
販売士検定3級は、問題演習での勉強が最強!
販売士検定3級では、テキストを読むよりも先に、問題を解いて勉強する方法がおすすめです。
3級の試験は簡単なので、知識がない状態で問題を解いても、一般常識だけで答えられる問題が多いです。
まず問題を解いてみて、分からない問題を調べながら勉強する方法が良いでしょう。
合格者のブログや資格スクールの記事を見ていても、問題演習に力を入れている方が多いですね。
販売士検定3級は、一夜漬けでOK!
販売士検定3級は、一夜漬けでも十分に合格する事が可能です。
特に社会人経験のある方であれば、新卒と比べてビジネスの一般常識が多く、非常に簡単だと感じることが多いはずです。
勉強が苦手・暗記が苦手、などという方でも、2週間も勉強すれば十分に合格する事ができるでしょう。
資格サイトなどでは1ヶ月〜3ヶ月程度の勉強が必要だとしているところが多いですが、スクールを販売するために少し大げさに書いているのではないかと思います。
一夜漬けで十分!
これで合格!販売士検定3級のおすすめ参考書はこれだ!
ユーキャンの販売士検定3級 速習テキスト&問題集
販売士検定3級でおすすめの参考書は、ユーキャンが出している”販売士検定3級 速習テキスト&問題集“です。
筆者の私は、この参考書1冊で試験に合格する事ができました。
ユーキャンの他にも、大手資格スクールが出している参考書は、勉強に慣れていない人でも読みやすいのでとてもオススメです。
自信のない方は、過去問も買った方が良い!
マーケティングやビジネスの知識が最低限あるという方であれば、ユーキャンのテキスト一冊で合格する事が可能です。
しかしマーケティングについて学んだ事がない方や自信のない方は、合わせて過去問を購入して勉強することをオススメ致します。
販売士検定は公的試験だという事もあって、出題傾向や試験方針が変わりづらい試験だと言われています。
過去問を利用して対策することで、出題されるポイントや得点の取り方などを学ぶことができるでしょう。
販売士検定3級に合格するポイント
①知らない用語・単語はしっかり覚える
販売士検定3級を勉強していると、今まで聞いた事がないような用語・単語が出てくるという方が多いと思います。
分からない言葉・知らない言葉が出てきた場合は、しっかりと意味を理解して覚えましょう。
販売士検定3級の試験は試験範囲から満遍なく出題されるため、知らない語句を放置するのは良くないと言われています。
②捨て科目は作らない
販売士検定3級に合格するためには、全ての科目において得点が50%以上である必要があります。
そのため販売士の試験では、捨て科目を作るべきではありません。
狭く深くの勉強をするよりも、浅く広く勉強する方が販売士検定には合っているでしょう。
③試験に出るポイントを抑えて、短期間で覚える
販売士検定3級は試験範囲が狭いため、短期間の勉強でも十分に丸暗記する事が可能です。
「覚えるべきところ」と「覚えなくても良いところ」を明確にして暗記することで、一夜漬けレベルでの短期合格が可能でしょう。
テキストに書かれているポイントや過去問を参考にして、試験に出そうなポイントを絞って勉強しましょう。
販売士検定3級を取得するメリット
販売士検定3級に合格するメリットには、下記のようなものがあります。
- 履歴書に書ける
- 就職活動・転職活動で役に立つ
- 「販売士」と名乗る事ができる
- 推薦入試で有利になる事がある
- 大学の単位認定ができる場合がある
- 資格手当が出る場合がある
販売士検定は公的資格だという事もあって、取得することで得られるメリットは多い事でしょう。
特に経営系や商学系のキャリアを目指す場合は、取っておいて損はありませんね。
しかし社会人の場合は、基本的に2級以上を取らないとあまり意味がないと言われています。
会社によっては3級を評価される事もあるかもしれないですが、入門レベルの3級資格だけでキャリアアップが出来るとは考えにくいでしょう。
ネットの意見を見ても、3級ではなく2級を取得しないと意味がないと考えている方が多いようですね!