こんにちは!資格マニア2年生のどどっちです。
今回は、金融業務能力検定の「リース取引コース」を受験しました。
結果、一発合格!
非常に簡単な試験でした。
この資格は、リース好きによるリース好きのための超マニアックな試験だという印象を受けました。
この記事では、金融業務能力検定 リース取引コースに一夜漬けで合格した勉強方法やコツなどをご紹介しています。
これからリース取引コースを受験する方や、リース取引について学びたいという方の参考になれば幸いです。
リース取引コースとは!?
リース取引コースとは、一般社団法人 金融財政事情研究会(通称:きんざい)が試験を運営する、金融業務能力検定の種目の一つです。
正式名称は「金融業務3級 リース取引コース」で、試験に合格した者はリース取引アドバイザーに認定されます。
「3級」という名前がついているものの、リース取引コースの試験には2級や1級はなく、3級しかありません。
そのため3級という言葉を省いて、「リース取引コース」や「リース取引アドバイザー」と呼ばれる事が多いです。
●金融業務能力検定の中での位置づけ
金融業務能力検定は、30種類以上と非常に多い種目が特徴的な試験です。
リース取引コースは30種類以上ある試験の中でも、簡単な部類のレベルIIIに区分されています。
「リース取引に特化した金融の知識を学びたい」という方のみに向けた、ややマニアックな位置づけの資格です。
金融業務3級”リース取引コース”試験の詳細
それでは早速、金融業務3級”リース取引コース”の詳細を見ていきましょう。
主催 | 一般社団法人 金融財政事情研究会 |
試験地 | 全国のCBT試験会場 |
試験方式 | CBT試験(ネット方式) |
試験日時 | 随時(受験会場による) |
受験資格 | なし |
試験時間 | 100分 |
問題数 | 50問(択一式) |
合格基準 | 100点満点中60点以上 |
受験料 | 税込4,400円 |
合格発表 | 当日受験直後 |
リース取引コースは他の金融業務能力検定と同様、CBT方式でいつでも受験する事ができます。
リース取引コースの難易度
リース取引コースの難易度は、非常に簡単です。
リース会社で働いている方はもちろん、社会人経験のある方であれば、ほとんど勉強をすることなく合格できるでしょう。
またCBT方式で何度でも受験ができる点や、合格点が60点と低めに設定されている点も、難易度を下げる要因となっています。
しかしリースについてほとんど知らない方や、会計や税務を学んだ事が無いという方にとっては、そこまで簡単な試験とは言えないかもしれないです。
リース取引コースの合格率
リース取引コースの合格率は、正式には公表されていません。
資格サイトなどでは、合格率は70〜80%程度だと予測しているところが多いです。
非常に簡単な試験だという事もあって、合格率はかなり高いものだと予想されます。
リース取引コースの試験範囲
リース取引コースの試験範囲は、基礎編・法務編・会計編・税務編の4つの科目に分かれています。
一般的なリース取引について、リースの基礎・法務・会計・税務の4つの視点から学びます。
基礎編
基礎編では、リース取引の概要や仕組み・手順・メリットなどを学びます。
法務編
法務編では、契約書の規定や関連する法律、責任や義務・危険負担などを学びます。
会計編
会計編では主に、ファイナンスリースの会計処理や、日本と国際会計基準(IFRS)との認識の違いを学びます。
税務編
税務編では、リース取引に関連する固定資産税や法人税の基礎のほか、レバレッジドリース・再リース・延払などを学びます。
リース取引コースに合格する勉強方法
私がリース取引コースに”独学&一夜漬け合格”するまでにやったことは、
・公式テキストを、4時間繰り返し読んで覚えた。
のみです。
リース取引の知識がゼロの私でも、数時間テキストを読んだだけで合格できました。
タイトルでは「一夜漬け」という言葉を用いていますが、実際には試験当日の朝早くから勉強を始めて、そのまま試験を受験しました。
公式テキストが100ページ弱で内容が少ないため、短期間で集中すれば、すぐに覚えてしまう事が可能です。
「午前中に勉強して、午後に試験を受験する」といった感じで、短期集中での勉強方法がおすすめの試験です!
●会計・税務・法務の基礎を学んだ事がない方は、一夜漬け合格は難しいかも
今回私は一夜漬けで試験に臨みましたが、資格マニアだということもあって、他の試験で身につけた知識を結構利用しました。
リース取引コースのようなマニアックな金融試験を受験する方の多くは、銀行業務検定やFPなどの資格にも挑戦した事があるので安心です。
しかし、会計・税務・法務のことを学んだ事がないという方にとってはそこまで簡単な試験ではない。と感じました。
ゼロから学ぶ場合は、1ヶ月程度の勉強時間を設けた方がいいと思います。
これで合格!リース取引コースのおすすめ参考書
金融業務3級 リース取引コース試験問題集
リース取引コースで最もおすすめの参考書は、公式テキストの「金融業務3級 リース取引コース試験問題集」です。
リース取引コースは受験者数の少ないマイナーな試験のため、公式テキスト以外の参考書はほとんど出版されていません。
そのためリース取引コースを受験する方のほとんど全員が、公式テキストを利用して勉強しています。
公式テキストだという事もあって、試験範囲が8〜9割網羅されていて、実際に出題される問題の類似問題がたくさん掲載されています。
「金融業務3級 リース取引コース試験問題集」を丸暗記すれば、間違いなく試験に合格できる事でしょう。
予備教材「リース取引がよくわかる講座」
公式テキストを覚えれば試験に合格する事が可能ですが、実際の試験では公式テキストにないような問題が出題されることもあるようです。
公式テキスト一冊では不安だという方には、試験を運営するきんざいが手掛ける通信講座「リース取引がよくわかる講座」がおすすめです。
余裕のある方は、公式テキストと合わせて受講してみましょう。
リース取引コースに独学&一夜漬けで合格する4つのポイント
①捨て科目は「税務編」
リース取引コースの試験は、試験範囲全体からまんべんなく出題されます。
また試験範囲が狭く全ての内容を学ぶ必要があるため、捨て科目を作るのはおすすめできません。
しかしあえて捨て科目を作るとしたら、「税務編」がおすすめです。
税務編では、もともと税務の知識を持っていないと分からないような問題が多く、他の科目と比べて難易度が高いと感じる方が多いためです。
②満点を目指さない!
リース取引コースの試験は、100点満点中60点で合格する事ができます。
つまり、60%程度の勉強の完成度で試験に臨んでも、合格できてしまうという事です。
また択一式の試験だという事もあって、全くわからない問題が出題されても、25%の確率で正解できます。
こういったことを踏まえると、実際には50%程度の勉強の完成度でも合格が可能です。
試験合格だけが目的の方は、最低点での合格を目指すことで”短期間での合格”が可能となる事でしょう。
③公式問題集をひたすら繰り返すべし!
リース取引コースの試験は、公式試験問題集の類似問題がたくさん出題されます。
試験対策では、1に問題集、2に問題集、3に問題集。といった具合に、問題集の内容を覚える事が非常に大切です。
公式問題集の問題を全問正解できるくらいまで暗記していれば、まず間違いなく試験に合格できる事でしょう。
しかし、公式問題集には載っていないような問題が出題されることもあるため注意が必要です。
④会計の知識を持っていると有利
リース取引コースを受験するにあたって、会計の知識を持っていると有利に勉強を進める事ができます。
リース取引コースの試験では、基礎編・法務編・会計編・税務編の4つの科目のうち、会計編と税務編の2つの科目で会計の知識が必要になります。
そのため「ファイナンスリースとオペレーティングリース」「耐用年数」「国際会計基準」などといった会計の基本知識を知らないと、苦戦する可能性が高いでしょう。
会計を学んだ事がないという方は、簿記などの勉強をして会計の知識を付けておくと良いでしょう。
リース取引コースを取得するメリット
リース取引コースを取得するメリットには、下記のようなものがあります。
- 「リース取引アドバイザー」を名乗れる
- 就職・転職で有利になる事がある
- リースに関する知識が付く
リース取引コースを取得する最大のメリットは、リースに関する知識を持っていることを対外的に証明できることです。
特にリース会社や、リース会社を利用したビジネスを展開している会社への就職・転職を考えている方にはおすすめの資格です。
またプリンター・電話機・車などをリース契約で揃える会社も多いため、総務部や購買部などの事務部門への就職・転職を考えている方や、担当者としてスキルアップを目指したい方にもおすすめできます。
また金融財政事情研究会公認の「リース取引アドバイザー」として、名刺やホームページなどに肩書きを公開できる点も、対外的に信頼度が高く見えるので有効活用できます。
リース取引に関わる全ての方におすすめの資格ですね!